第2話人生何があるかわからない

「春樹さん、今日は学校だけじゃなくて街まで案内していただき誠にありがとうございました。」


「全然大丈夫だよ!何か困ったことがあったら言ってね!」

「それじゃ、メアリさんまた明日!」


「はい、さようなら!」

 でも、春樹さんはなんでここまで優しくしてくれるんでしょうか?まさか.........私の思い違いならいいんですが。




 あれから月日は過ぎ早一ヶ月俺の人生に特にイベントは起こっていなかった。


「お前ら、宿泊研修の班を決めるぞ、部屋と班は一緒だから男女は分かれて組めよ!」


 普通なら男女班が一緒でそこで恋があったりするけどそんなことが起こらないのがこの世界。


「おい!雷一緒に班組もうぜ!」


「いいぜ!」


「あとは、誰にする?」


「あと2人か....俺今年陸上部に入ったからそこの人たちに声をかけてみるか!」


「雷陸上部入ったのか!?」


「あれ、言ってなかったっけ?」


「言ってないよ!」

「まあ、とりあえず声かけてみて!」

 なんで陸上部に入ったんだろ?もうスポーツはやらないって言ってたのに....


「瑠偉、班まだ決まってないなら組もうぜ!」


「いいよ、ちょうどあと2人足りなかったから!」


「光正、班決まったで!」

「瑠偉と稜だ!」


「初めまして!瑠偉です!これからよろしく!」


「稜です!よろしくね!」


「俺は光正こちらこそよろしく!」

「これで班員は大丈夫だね!」


「みんな班員決まったみたいだな、とりあえず今日はこれで終わりだから気をつけて帰れよ。」


「美亜、お疲れ!班誰と組むの?」


「私は、メアリさんと雪と美月と組むよ!」


「そうなんだ!」


「ところであの厨二病は?」


「部活入ったんだって!」


「そうなんだ...じゃあ一緒に帰ろうか!」


「いいよ!」

「どこか寄り道して帰ろうぜ!」


「いいよ!」

「ゲーセンでいい?」


「全然OKだよ!」

「早く行こ!」

 これはチャンスかもしれない。



「瑠偉と綾部活行こうぜ!」


「いいよ!」

「随分と気合入ってるね!」


「そりゃ大会が近いからね!」


「ところで雷、美亜さんとはいい感じなんか?」


「美亜は別にそういうのじゃないぞ。」


「そうなのか、なんか意外だな!」

「仲良いから付き合ってるのかと思った。」


「でもあれですよ、さっき光正と美亜さんが一緒に帰ってるの見ましたよ!」


「そうなのか稜?」

「あの2人もお似合いではあるよな雷!」


「あの2人こそ付き合っててもおかしくないぞ、俺からしたら!」

「てか部活始まるぞ!俺よ風になれ!」


「ほんとだ、怒られるぞ!」




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