三色丼

 皆様は三色丼と言えば何を連想されますか。


先ずは一色目、肉そぼろが大半でしょう。

牛、豚、鶏どれも美味しいですが鶏そぼろがメジャーでしょうか。

私の父は豚そぼろだったので、私が作る時も豚そぼろです。


二色目、炒り卵が不動のポジションでしょう。


三色目、これは緑の野菜が担う事が多いと思います。

ほうれん草、さやいんげん、私は値段の安定している小松菜を使う事が多いです。


この様に茶色、黄色、緑色で構成される事が多い三色丼。

もちろん亜種も存在する事でしょう。

食には無限の可能性が有りますから。



 ある日、私が休憩で母の住処へ行った日の事。



母が「今日は三色丼だよー」と言いながら電子レンジから少し小ぶりの丼ぶりを取り出しました。

(事前に作り電子レンジに仕舞われている事が多い)


そしてテーブルに置かれたトレーの上へ乗せます。


私は「嗚呼、確かに三色だな」と思いました。


丼ぶりの中は何色で構成されていたでしょう。



正解は、白、赤、薄茶色。


薄茶色から行きましょう。

何が薄茶色をしていたか。

そう正解です。

流石ですね。


チャーハンですね。

正確には冷凍チャーハンです。



次は赤色ですよ。

ふむふむなる程。

いい線ですね。

センスがお在りでらっしゃる様だ。


チキンピラフですね。

これも正確には冷凍チキンピラフです。



最後は白色です。

やはり既にお気付きですか。

いやはや恐れ入ります。

そうです。


白米です。

正確には冷凍ご飯をチンしたヤツです。



私はルールに従い何も言わず食べ進めます。

しかし如何せん白米のおかずにするにはチャーハンもチキンピラフも味が薄い。

違いますね「味が薄まる」が正解です。

単体で食べれば問題無く美味しいのですが、白米が進むかと言うと、やや厳しい。


ちなみに白米、チキンピラフ、チャーハンの割合。

「三、一、一」となります。



私はきちんと食べ終え、手を合わせて「ごちそうさま」と言いました。



ちなみに亜種の二色丼も存在します。

白米は安定の標準装備。

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