第12話 逃走
「・・・アリス」
(アリスは消えた、いや、死んだんだ身体の奥から魔力を感じる、これはアリスの魔力だ)
「どうすればいいんだ!」
彼は涙をながし叫んでいた
「・・・何だこれ、目に凄いエネルギーが見える、動いている、アリスが言ってた奴か、魔力だな見えてるの、来てる来てる」
彼は焦りと混乱していてどう行動するか迷い動けずにいた、だがメキルは着々と近付いて来ていた
「一気に仕掛ける!」
街の門を出て更に走る速度を上げたメキルは狼の彼を視界に捉えた
「おいおい、街の連中が狼って騒いでっから可笑しいなと思えば、豚野郎じゃあないのか、まあ、やることは変わらないがな!」
彼は言葉の最後に剣を鞘から抜くと彼に向けて剣を抜き剣から風の刃を飛ばした
「クソォ!」
彼は手のひらから小さな氷の盾を出したが風の刃の力で後ろに飛ばされ空中に放り出された
「まだまだ!くらえ!」
メキルはポーチにから赤い色の液体が入った細い特殊なガラスの試験管を取りだし彼に向けて投げた
「腕が!ガアアアアアア!」
咄嗟に出した右腕が半分メキルの攻撃で斬られ、腕がだらり重力で下に下がりと血を流し痛みで表情を歪めていた
「また来た!」
(なんだ、赤い液体、・・・まずい)
彼はクライン・エアの魔法で足場を作り後ろに避けようとしたが、試験管が空中で割れて光り始めた
「グアアアアアアア!」
彼は逃げ切れずに、光りだした試験管の空中で爆発に身体が巻き込まれ焼かれて叫び声を上げていた
「お前ら今のうちに逃げろ!」
メキルは狼の後ろに回り込もうと走りだしながら回りの兵達に叫んだ
「メキル!後は頼んだ!怪我人を運べ!撤退だ!」
上官の指示に従い彼らは街の中に下がり始めた
「・・ま・ずい、・このままじゃ・・死ぬ」
意識が朦朧とするなか彼は爆発が消えていくなか現れ、空中から重力で下に落ち始めたが、ただ落ちることをメキルは許してはくれなかった
「これで決める!空間ザァァ、ッ!誰だ!」
メキルは空中から落ちる狼の背後に回り一撃で蹴りをつけようとしたが、足元から長く伸びた草が足に絡み付こうとしたのに気づき後ろに跳んで逃げ気配のある方に顔を向けた
「なんだ、お前か」
メキルは自分の分が悪くなったと内心思いながらも笑みを相手に見せていた
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