第11話 数年後ライトノベルは、劇的に衰退してるだろうってお話

 pixivでAIの描いた絵を最近よく見るようになったんですけど、これってすぐ飽きるんですよね。手書きかどうか判別が難しい絵もありますが、それでも似たような絵が山ほど出て来るとどうしても飽きが来る。

 で、似たような事が、恐らくライトノベル業界や漫画業界にも起こると踏んでいるんです。つまり供給過多によりみんなが、もうそんなお話要らない、飽きた、と言い出す日が来るのではないか、と。恐らくは一年後くらいでしょうか、AIが発達してそれが始まるのは。

 今現在編集者が評価基準にしている、いわゆる売れる作品のフォーマットに則った作品こそ、AIにとって学習が容易く量産可能な分野ですから、あっという間に餌食になるリスクが高いと思います。

 これがライトノベルが衰退するだろうという理由の一つ目。

 誰かの真似や、今までの売れ筋を辿ってアレンジを繰り返すのではなく、オンリーワンを目指せる作家しか生き残れない時代が来るのではないかと、僕は考えております。


 もう一つの理由は、新しい価値観が求められる時代がもう間近に迫っていると思えてならないから。それこそ天動説から地動説に変わった時のように。

 もう既にニュースやなんかで、今まで信頼していたものが音を立てて崩れる様を、みんな幾度も経験していると思います。もう旧来の時代は終わり、新しい価値観が求められる時代に変わろとしていると僕はヒシヒシと感じておりますし、今年は恐らくそんなニュースが去年以上に出て来る一年となるでしょう。

 そうなると、今まで信じていたものに変わる価値観を人は求め出す訳ですが、旧来の価値観をなぞる、あるいはその延長線上の価値観をベースに書かれた作品ばかりというのが、小説に限らず最近の作品を見て僕が抱く印象です。

 旧来の価値観にすがる人間の批判を恐れず、それをぶち壊す価値観を叩きつける作品こそが、恐らくこれから求められだすでしょう。

 そして、それができる人間が思いのほか少ない現状では、衰退は免れないであろう、という予測です。


 例えば少年向けとされる作品の読者層が、セクシー&バイオレンスを脳に叩きつける作品にもう飽き飽きし出したとしたら、次にどんな作品を提供すべきだと思いますか? 旧来の価値観に飽きた人間が、何を求めるとあなたは考えているのでしょうか? ってことです。

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ライトノベル奮闘記~望まれる物と、書きたい物の狭間で~ 蝉の弟子 @tekitokun

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