ヤリ捨て常習犯が黒髪イケメンに手酷く犯されちゃう話
@tsuraraturatura
第1話
クラブ巡り、が最近の玲音の趣味であった。暇な夜があれば玲音は高級自家用車を飛ばして行ったことのないクラブに向かうのだ。そしてその店の中で一番かわいい女の子を捕まえて寝る。そしてそのままポイっと捨てるのがルーティンと化していた。
もちろん女の子と寝るのは楽しいんだけど、それよりもヤッて捨てる、というのが玲音にとっての醍醐味だった。背徳感があるというか、征服感というか。なんとなく気持ちがいい。
「さーて、どこから見ていこうかなあ?」
玲音は楽しげに店内を見渡す。
辺りにはきれいに着飾ったかわいこちゃんがうようよしている。あ、あの子かわいい。タイプだなあ。なんて思っていたその時、
トントン、と玲音の肩を誰かが叩いた。
知り合いなんていないはずなのに、と怪訝に思いながらも振り向くと、そこには玲音より5センチほど背の高いイケメンが立っていた。黒髪で顔立ちは和風な感じ。よく小型犬みたいでかわいいといわれる自分とは正反対だ。
「えっと…?」
見覚えのない顔だ。すると男は爽やかな笑顔を浮かべて言った。
「すみません。なんだか見たことあるような顔だったんで。どこかでお会いしたことないですか?」
「いやあ…、覚えてないっすね。すみません。」
「そっか……。なんか雰囲気似てるなって思ったんですけどねえ……。人違いかあ……」
残念そうな顔をする男。こんなイケメンなら会ったら忘れないだろうし、他人の空似だろう。
「じゃ、失礼します。」
軽く会釈をして去ろうとすると、その男は玲音の腕をがっとつかんだ。
「えっ?」
「せっかくですし、一杯付き合ってくださいよ。僕、今日友達来れなくなっちゃって。おごりますから。」
と男は少しはにかんだ。
まあおごりで一杯ならいいか、と玲音は承諾し、近くのカウンターへ座った。
「結構来られるんですか?」
「いえ、実は今日が初めてで…。」
「へえ、そうなんですね。じゃあ、今日がクラブ初めてってことですか?」
「いや、クラブ自体にはよく行くんですけど…。」
なんて雑談をしながら、その男に勧められた酒を飲んでいるうちにだんだん強い眠気が襲ってきた。
「大丈夫ですか?」
今までこんなことなかったのに、まだ女の子と一言もしゃべってないのに、そんなことを思いながら玲音は深い眠りについてしまった。
玲音が目を覚ますと、そこはベッドの上だった。辺りを見渡すと、なんだか見覚えのあるようなないような部屋である。
「え…、ラブホ?」
どんな女の子と寝たっけと思い出しながら上体を上げようとすると、ガチャリという鈍い音がした。
「は!?」
なんと手足と首が手錠のようなもので拘束され、ベッドから起き上がれなくなっている。
パニックになりながらも昨日のことを思い出そうと必死になっていると、カチャ、とドアの開く音がした。
「おい、てめえ!」
と玲音を拘束した犯人であろう人間に向かって叫ぶ。
入ってきた人物は、あの男だった。あ、アイツ!声かけてきたやつだ!と玲音はやっと昨日のことを思い出した。
「あれ、もう目覚めたの?」
そういうと男は共に玲音の横へと腰かけた。
「どういうつもりだよ!さっさとこれ解け!」
玲音は怒りに身を任せて叫んだ。しかし、男は涼しい顔で答える。
「嫌だね。だって夜はこれからじゃん。」
そう言って男は玲音の頬を撫でる。
「は…?」
こいつが一体何を言いたいのか全く分からない。
ぽかんとしている玲音を見て、男はクスッと笑った。
「やっぱり気づいてないんだ?自分が今どういう状況なのか。」
「どういう状況って……。」
「君さあ、宮嶋玲音でしょ。やり捨てしまくってクラブ荒らしてるって有名よ?」
玲音の血の気がさっと引いていった。
もしかして、この男、ヤリ捨てした女の彼氏だったんじゃないか。
だからこんなことされてるんじゃ。
「ち、違うんだ!知らなくて…!」
「俺さあ、君のことずっと探してたんだよねえ。まさかこんな近くにいたなんて。」
男は玲音の顎を掴むと、顔をぐいっと近づける。
「俺さ、そういうノンケ掘るのが好きなんだよねえ。」
そういうと男は玲音のシャツを素手で真っ二つに破いた。
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