マテリアル

#108「ここまでの主要な登場人物」


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◆メランズール/ラズワルド

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【ベースプロフィール】

-本名:メランズール・〝ラズワルド〟・アダマス

-異称:死んだはずの第一王子、世間知らずの田舎者

-愛称:ラズィ、ラズくん、メラン

-性別:男性

-年齢:7→17(外見年齢(顔の幼さなど)はホモサピエンスで云う14)

-身長:130→170cm

-体重:30→75kg

-容姿:

 ・ややクセのある黒髪

 ・翠の眼(平時のみ。逆にレア)

 ・黒金剛石の肌

 ・顔立ちは生粋の貴種

-体型:栄養不足のため矮躯だったが急速に成長中

-特徴:青の瞳、ひとりでに肌を動き回る紋様形の刺青

-種族:ダークエルフ

-出身:メラネルガリア

-地域:北方大陸、特にヴォレアス

-言語:エルノス、セプテントリア、メラネルガリア他

-身分:住所不定無職

-性質:警戒心が強いが一度受け入れると甘い

-得手:寒冷地/合理性/サバイバル/料理(自己申告)

-苦手:熱帯地/不条理/トロール/別れ/何をどうしてもマズい食材

-好物:薪割り/舌が火傷するほどアツアツなスープ

-宝物:畜犛牛の毛皮の外套/スピネルの首飾り/黒曜石の短刀/携帯薬箱

-服装:比較的動きやすい貴族服と野暮ったい獣毛の外套

-所持:狩猟留帯、鉄斧、火口箱、角水筒

-秘密:身に禁忌を宿している

-悩み:手持ちの武器が脆い

-魔力:無→有

-秩序律:6

-混沌渦:4

-一人称:俺、私

-二人称:君、貴方、〜〜(呼び捨てor敬称付き)、オマエ、アンタ、テメェ ※TPOとテンションで変わる

-三人称:奴、奴等、彼、彼女

-生年月日:渾天儀暦6000年5月5日

-イメージカラー:黒と青

-家族構成:

 ・父  ネグロ・アダマス(故人)

 ・義母 イザンナ・アダマス(旧姓オニキス)※姉母(故人)

 ・母親 ルフリーネ・アダマス(旧姓スピネル)※実母

 ・義母 ジークシア・アダマス(旧姓ヘマタイト)※弟母(故人)

 ・姉  テルーズ・アダマス

 ・弟  ナハト・アダマス


【スペシャルプロフィール】

-神々の息吹:死界の王の加護

 死者の世界を覗き、こちら側に浮かび上がらせてしまう青色の眼。

 亡者の念に代表される〝よくないもの〟や、地上を彷徨う死霊の姿を目視でき、暗いところでも昼間のように視界に困らない。

 加護というが呪業ではないかとボブは訝しんだ。


-秘文字の奇蹟:魔力喰らいの黒王秘紋

 呪いに穢された世界改変の大権。

 他者の魔力(存在力)を簒奪し、主のものに変える。

 しかし、発動の仕方含め、まだいろいろと謎が多い。

 どうやらエル・ヌメノスの尼僧が材料になっている。

 確認された特記能力は、今のところ以下。

 ・死亡直後の自動蘇生&補修 ※必ずではない

 ・半魔女化

 ・魔女化


-存在の指向性:魔法使い

 上述の特記事項により、外向型に傾いた。

 魔女の存在を魂に取り込んでいるため、魔法に対する適性が極めて高くなっている。

 ※ただし、魔女の魔法を使えるのは完全に魔女化した時だけ


-神秘の触覚:『斧』

 ・本数:1

 ・強度:普通

 ・速度:異常

 魔術の素養その初期段階。本人に自覚はなし。

 生存本能を自己暗示(斧を握る行為)によって励起・覚醒している。

 一種の精神的外傷。


【略歴】

 メラネルガリア王国の第一王子メランズール・アダマスとして誕生。

 しかし、父王の手による邪悪な実験と、不運としか言いようのない神々の祝福によって周囲からは忌み子に。

 王位継承を巡る争いで幼い頃に命を狙われるが、母ルフリーネに助けられ辛くも国を脱出。

 ドラゴンに襲われ、サバイバル編へ突入した。

 それから魔女と半神の母娘に救われて、異世界の常識を一から学んで、ようやく穏やかな日々を満喫するも、復讐に取り憑かれた放浪のエルフ、アレクサンドロが現れ母娘と死別する。

 メラネルガリアには自身のルーツを識るため戻り、無事どうにか目的を達成するも、異母弟の起こした大虐殺を目の当たりにし正体を明かす。

 家族の愛と譲れぬ信条にもとづき、陰謀を止めた。

 そして、旅は運命に従い新たな舞台へ──


【人物】

 恩讎分明おんしゅうぶんめい

 一貫しているのは、恩を受ければ恩で報い、あだを受ければあだで報いるというコト。

 自我がハッキリしだしてからこれまで、実はほとんど特殊状況下に置かれていたため、周囲からの評価はそんなにアテにならないのだが、心根の良い人物には総じて好かれる傾向にある。

 ただ、これはあくまで、鏡写しのようにその人物の善意を反射しているからであり、本人というよりかは周囲の善性が評価されるべき。

 人生の目的は長生きをするコト。

 美味しいものをたくさん食べ、色んな国の歌を聞いて回って、幸せになるため旅に出る。

 ……ただし、自身に絡みつく秘文字の宿命。

 エル・ヌメノスの尼僧や、世界神の大権にまつわる今後の禍福糾纆について、見て見ぬふりを決め込むコトは、できないだろうなとも予感はしている──


【能力】

 膂力がすごい。

 現時点で、明らかにダークエルフ以上の膂力を持つ。

 戦闘技能に関しては、まつろわぬ民の武術──大狼流と山猫流の良いとこ取りに近い我流派。

 柔軟・俊敏な身のこなしで、ダイアウルフのアギトのごとき重い攻撃を繰り出す。

 なお、独学と修学あわせ、サバイバル技術にも悲しいかな明るい。


【関係】

-山猫:

 トロールは必ず殺す。

-少女:

 会って抱きしめたい。

-女性:

 決して忘れません。

-復讐鬼:

 せめて穏やかに眠ってくれ。

-執事:

 早く元気にな。

-母親:

 感謝を。ただ感謝を。

-異母姉:

 幼女の女王様か……イテッ!

-双子:

 友だちになれて良かった。

-秘紋:

 運命共同体だな。



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◆ケイティナ

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【ベースプロフィール】

-本名:ケイティナ

-異称:半神の娘、生贄の御子、家庭教師または鬼教師ケイティナちゃん

-愛称:ティナさん、キティ

-性別:女性

-年齢:教えません(外見年齢は12〜14程度)

-身長:147cm

-体重:42kg

-容姿:

 ・ふわふわウェーブのプラチナブロンド

 ・黄金瞳(イエローゴールドの琥珀色)

 ・肌の色素は薄い

 ・浮世離れした美貌

-体型:華奢

-特徴:圧倒的美少女

-種族:神の落とし子デーヴァリング→魔物(死霊)

-出身:忘れ去られた山間の村

-地域:北方大陸、特にヴォレアス

-言語:すべて

-身分:魔女の娘

-性質:天真爛漫な元気っ娘!

-得手:花嫁修行/子守唄

-苦手:聖具全般/衆人環視

-好物:ママ/ラズくん/歌物語

-宝物:ヴォレアスでのすべて

-服装:北部の一般的な村娘衣装(緑のロングワンピースがお気に入り)

-所持:特に無し

-秘密:死霊(魔物)であるコト

-悩み:無意味な花嫁修行に意味が生まれてしまったコト

-魔力:無

-秩序律:8

-混沌渦:2

-一人称:私、お姉ちゃん、ケイティナちゃん

-二人称:キミ、〜〜(呼び捨てor敬称つき)、あなた

-三人称:彼、彼女、あのひと、このひと

-生年月日:分からない

-イメージカラー:プラチナとイエローゴールド

-家族構成:

 ・母 白嶺の魔女

 ・弟 ラズワルド


【スペシャルプロフィール】

-神の血:ロゴス・チルドレン

 万物万象の『言葉』を操る。

 口語会話、文語読解どちらにも壁は存在しない。

 初めて見聞きする言語でも、細かなニュアンス変化や裏の意味まで正確に読み取り理解可能。

 その特性上、精神が破綻した魔物が相手であろうとも、狂気のフィルターを貫通して意思疎通を可能にする。


【略歴】

 世界各地でデーヴァリングの独占と暗殺が行われた時代。

 少女は大国の目から逃れるべく、まつろわぬ民と共に山門異界へ逃れた。

 子どもの姿から変わらない神の血を継ぐ少女は、厳しい暮らしの中で自ずと信仰の対象となり、御子様として愛される。

 だが、魔女の脅威は近づいていた。

 村人たちは生贄を検討し始め、少女は自らその運命を買って出る。

 そして、それこそが、永きにわたる歪な母娘関係の始まり。

 終わりはある意味で、救いだったのかもしれない……


【人物】

 明るく元気でいつもニコニコ。

 子猫のような性格で、周囲を常に穏やかな気持ちにさせる神懸り的な美少女。

 だが、心のどこかでそんな自分を冷めた目で見つめている。

 そのためか、普段はとても無邪気で愛らしいのに、時折りひどく大人びた顔も浮かべる。

 子どもっぽい振る舞いも、あどけない仕草も、どれも別に偽りではない。

 けれど、そうするコトを望まれて、だからそうしているって面も少しだけあった。

 とはいえ、生贄になったことを後悔したコトは一度も無く。

 基本的には、周囲が笑っていれば自分も嬉しい。

 少女はただただ尊い在り方をしていただけの、あくまでも平凡な女の子だった。


【能力】

 裁縫、刺繍、舞踊、ほか。

 お姉ちゃん力に関しては極めて目を見張るものがある。

 吟遊詩人に憧れを持っているため、練習を重ねたのだろう。歌も上手い。本人は恥ずかしがって誰にも聞かせたがらないが、ハッキリ言って美声。


【関係】

-母親:

 ずっと一緒だよ。

-弟:

 大好き。



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◆白嶺の魔女/ベアトリクス

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【ベースプロフィール】

-本名:ベアトリクス(核となった人物の生前名)

-異称:白嶺の魔女

-愛称:ママ、ママさん

-性別:女性

-年齢:魔物化してからは5000年以上経つ

-身長:172cm(角まで含めると260cmだがどちらもあくまで平時の計測結果)

-体重:計測不能

-容姿:

 ・長い黒髪

 ・王冠のような枝角

 ・凍えるように白い肌

 ・細面は白髏の面に半分覆われている

-体型:痩せているが女性らしい起伏には富んでいる

-特徴:服の裾や袖から絶えず零れる冥い瘴気

-種族:魔物(人から転じた魔)

-出身:疫病に沈んだ町

-地域:北方大陸、特にヴォレアス

-言語:セプテントリア、ティタテスカ、ハーディーンス、古エルノス、ルキフェディッテ

-身分:死と冬の女王

-性質:子ども思い、寂しがり

-得手:寒冷地/掃除/魔法/悪魔の殺戮

-苦手:寒冷地/不衛生環境/料理/喪失/悪魔

-好物:子ども

-宝物:子ども

-服装:陰鬱な雰囲気の漂う喪服のようなナイトドレスと薄いフェイスヴェール

-所持:魔女の家

-秘密:無味覚(子ども食らいであるコト)、力持ちであるコト

-悩み:料理の味付け

-魔力:有

-秩序律:1

-混沌渦:9

-一人称:私

-二人称:〜〜(呼び捨てor愛称)、オマエ、アナタ、悪魔

-三人称:悪魔

-生年月日:群体であるため分からない

-イメージカラー:冷たい白と冷たい黒

-家族構成:

 ・娘 ケイティナ

 ・息子 ラズワルド


【スペシャルプロフィール】

-人から転じた魔:魔女

 深層貴種ハイ・ダークの依代を得て魔物に転変した元人間の女性。

 転変時、第八の原棲魔である有角神から、あるひとつの呪文を練り込まれている。

 彼女の場合、息をするように死霊術を扱えるが、それはその呪文のおかげ。

 なお、魔女によって呪文は異なるようだ。

 

-大魔の忌み名:白嶺の魔女

 名の由来は、白き屍の山嶺から。

 彼女に殺されたモノは、例外なく蠢き回る凍死体へ変わる。

 そして、その死後は死霊術によって永久に支配される。

 やがて、うずたかく積もり上がった白い屍山を見て、誰かが言った。

 「白嶺──」

 ※なお、下記は過去に被支配下であるコトを確認(または推測)された要注意召喚例

 ・セプテントリア王国チェーザレ辺境伯軍

 ・傭兵国家ポルタレーアの一番大隊

 ・霜天の牙、獣神オドベヌス

 ・錆鉄吐き、地竜アイリーン

 ・刻印騎士団


-暗黒の御伽噺:白

 魔女といえば童話。童話といえば御伽噺。

 しかし、さらった子どもを優しく育て、どんなに愛情を注いで守ろうとしても、子どもは死ぬ。魔女の瘴気に耐えられない。

 結果、亡くしてしまった大切な子どもを、泣き叫びながら食らって苦しむ狂気のカイブツが、世界には生まれ落ちた。

 食べるのはただ、失いたくないその一心。

 

-魔法:『北辰星極・冬司る七獣神』

 アルクティカ・セプタユトラ。

 北方大陸の旧き支配者たる七柱の獣神を召喚する大魔法。

 ユトラの七神は魔女の奈落に狩り獲られ、支配下に置かれた。

 この魔法ひとつで、七つの大都市を同時に滅ぼすコトができるが、七番目の獣は喚んでも基本的に動かさない。

 泰山雪崩、顎の貪狼。

 雪渓氷瀑、白緑の蛇。

 樹霜木華、水晶鹿角。

 氷床棚氷、銀盤の霊亀。

 夜天銀月、星霜の夜梟。

 白闇冠雪、黒王悍馬。

 ████、██████。


-魔法:『白髏の夜、喪失の帳』

 レトゥス・アルバ。

 心象景色の具現。死への憎悪。白嶺の魔女の世界観。

 我が子を亡くした喪失の嘆きと、死というものへの恐怖──生命の熱が消える怖さ──などが綯い交ぜになっている。

 そして、愛する子どもを奪い取った忌々しい悪魔を、この手で支配し弄ぶ愉悦。

 喪ったモノを取り戻そうと、必死に手を伸ばすが届かぬ苦しさ。

 本来は背中から大量の腕を生やし、翼とも枝とも例えられる異形を晒す。

 どの『手』に捕まった場合も、被害者は血液の代わりに冷気を送り込まれ即座に凍死。

 また、この魔法が発動されると、それまで彼女が殺めてきた全てのモノが、一斉に天と地に顕現する。

 空は凍雲に覆われて、大地は氷雪に埋め立てられ、蠢き回る凍死体が、魔女の傀儡として敵を絶滅する。

 ゆえに、この魔法を以って、ヴォレアスは魔女の〈領域〉に変わった。

 ──慈愛の深さこそ、魔女の堕ちたる奈落の深さ。


【略歴】

 生前の死因は疫病。

 『白き死』と呼ばれる不治の奇病におかされこの世を去った。

 だが、世界を呪った理由は自身の死ではなく、我が子の死。

 ──なぜ、あの子が死ななければいけないの?

 はじめはただの怨霊だった。

 しかし、時が経つにつれて同じような境遇の霊が集まり、いつしか群体に。

 大怨霊と呼ばれ世界を彷徨い、導かれるようにして魔女へと転変。

 凍える孤独と行き場のない怒り。

 果ての無い狂気で地獄を歩き続け、ある日、ひとりの女の子を授かる。

 それからは世界が少しだけ暖かく感じられ、穏やかな気持ちまで取り戻せた。

 消滅までの長い長い時間。

 救いはたしかに、そこにあったのだろう。


【人物】

 白くたおやかな肢体と怪力を併せ持つ細面の女性。

 とにかく子ども第一。

 子どもの前でのみ理性と慈愛が働く。

 それ以外では魔物。

 狂気の底で世界を呪う死者。

 ちなみに、本人は自分をしっかりした母親だと認識しているが、子どもが好きすぎるあまり、コミュニケーションが不足してしまうとションボリ落ち込むコトも。

 感情表現は割と豊か。

 しかし、魔女としてのサガなのだろう。

 無意識に子どもへ、嘘をつく場合もある。

 ──だって、手離したくないの。失いたくないの。奪われるなんて、絶対にイヤ。


【能力】

 母親に必要な能力全般が備わっているが、料理だけは苦手としている。

 薬草知識や軟膏の調合、民間医療にも明るい。

 子どもの教育は女の子なら花嫁修行を。

 男の子の場合は、手探りで狩猟などをやらせる。

 子の将来に役立つコトは、何でも身につけさせようとする教育ママ。

 子どものためなら何だって揃えるだろう。


【関係】

-愛娘:

 愛しているわ。

-男の子:

 ごめんなさい。ありがとう。忘れないで……



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◆アレクサンドロ

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【ベースプロフィール】

-本名:アレクサンドロ・シルヴァン

-異称:灼き焦がれる恩讐

-愛称:アレク

-性別:男性

-年齢:3000以上

-身長:188cm

-体重:92kg

-容姿:

 ・ボサボサ気味の金髪

 ・碧眼

 ・一般的なエルフに準ずる肌色

 ・無精髭と隈がひどい

-体型:長身痩躯だが、やや筋肉質

-特徴:焼ける臭い

-種族:エルフ

-出身:エリン(古代セプテントリア王国の一地方)

-地域:北方大陸

-言語:エルノス、セプテントリア

-身分:衛兵→傭兵→騎士→捜索者

-性質:口は悪いが平和を愛する

-得手:平地・市街地/草笛/剣

-苦手:寒冷地/曇り/弓

-好物:妻と娘の手料理/衛兵仲間との酒盛り

-宝物:大切なものは全て失くした

-服装:厚手の外套に革鎧

-所持:暖気灯、聖剣

-秘密:ある護剣士から聖剣を盗むために、とある大盗賊と手を結んだ過去がある

-悩み:悪夢

-魔力:無

-秩序律:7

-混沌渦:3

-一人称:オレ、私

-二人称:オマエ、貴様、〜〜(呼び捨てor二人称名詞)

-三人称:〜〜ら

-生年月日:祝ってくれる誰かももういない

-イメージカラー:陽金と焦げ茶

-家族構成:

 ・妻 ユキア・シルヴァン

 ・娘 シャーレイ・シルヴァン


【スペシャルプロフィール】

-聖具:日輪剣カエロラム

 〝至高〟の聖具の担い手。

 この剣は古代の秘宝匠、聖剣のルーブルが鍛えた一作で、ツヴァイヘンダーに似ている。

 渾天儀世界ではトロルズベインと呼ばれる特徴の大剣。太陽の炎熱を剣身に宿す。

 人類文明を守護する〝巨いなる聖域グランド・サンクチュアリ〟を解放可能。

 正式解放された場合、『太陽源力・生者の理』によって、結界内には生命礼賛、青春謳歌の太陽エネルギーが降り注ぐ。

 つまり、生命力に満ち満ち、回復力の増加や若返りの恩恵を得られる。

 よって、この聖域の前に、いかなる夜も存在は認められない。

 魔物の中でもとりわけ、アンデッドに対する特攻・特防効果を持つ。

 怨敵である白嶺の魔女を討ち滅ぼすため、この剣を盗んだ。

 

-神秘の触覚:『木漏れ日』

 ・本数:300

 ・強度:不壊

 ・速度:瞬き

 渾天儀世界に古くから知られる『三兄弟三姉妹の神話』を利用した大魔術。

 霊脈=集合的無意識に刻まれた神代の記憶、エルフが木漏れ日から生まれたと云う一節を用い、自身を木漏れ日に相当する記号に当て嵌め、そこに日輪の聖剣を組み合わせることで、エルフがもともと持つ優れた自然治癒力を過剰・暴走状態にさせる。

 日輪と同義とした肉体は、絶えず灼き焦がれるため、発動すれば自傷と再生の繰り返し。

 世界を一周するほどの長き時間、聖剣を背負い続けた歴史の賜物。


【略歴】

 古代セプテントリア王国のエリン地方の生まれ。

 家庭を守るため、男が職業戦士になるコトが何もおかしくなかった時代、彼は特に疑うことなくその道を歩んだ。

 はじめは街の衛兵。

 次に豪族にスカウトされ傭兵。

 戦場で武功をあげ、ついには領主軍の騎士に取り立てられる。

 街の誇り。

 やがて、彼はダークエルフの妻を得て父親となり、家族から危険な仕事に赴くコトをやめて欲しいと願われるようになったが……あいにくと剣以外に生きる道を知らず。

 ある遠征から帰った折り、嘘のように何もかも失っていた。

 そこからの彼は、ただ復讐のためだけに人生を費やし、北の果てで、最期に因果を味わい眠りにつく。


【人物】

 口は悪い。だが、人が悪いワケではない。

 古代の男で職業戦士なら、ありふれた話し方と言葉遣いをする。

 衛兵であった過去もあり、犯罪者や夷狄に対し、努めて厳しい態度で臨む必要があったため、自然とそのような威勢が常態になった。

 傭兵時代は荒くれ者たちに囲まれたため、衛生観念が割と欠落している。

 身なりにもそんなに頓着が無い。

 しかし、騎士に取り立てられ、妻子を得てからは、多少は身嗜みにも気を遣い、礼節などにも注意するようになった。


【能力】

 戦種、大狼流派の使い手。

 身の丈を優に越えた大剣を、器用に操って強力無比な破壊をもたらす。

 攻撃は最大の防御という戦闘極意を、最重視して実践していく戦闘スタイル。

 もちろん、長物を振り回すに足る充分な膂力と、苛烈に攻め立て続ける精強なスタミナが無ければ、このスタイルは成しえない。

 ある意味で、武の真髄に到達している。


【関係】

-妻子:

 オレはなぜ……

-魔女:

 ──復讐は遂げた。遂げられたぞ……!

-小僧:

 感謝を。共に過ごした時間は、たとえ泡沫でも──

-盗賊:

 頭がどうかしてるぞオマエ。



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◆セドリック

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【ベースプロフィール】

-本名:セドリック・アルジャーノン

-異称:スピネルの懐剣

-愛称:イケオジ、セド

-性別:男性

-年齢:1500→1509

-身長:212cm

-体重:135kg

-容姿:

 ・オールバックの黒髪

 ・翠の鋭い目

 ・ダークエルフの貴族に準ずる肌色

 ・黒豹のように精悍な顔つき

-体型:ムキムキ

-特徴:ナイスミドル

-種族:ダークエルフ

-出身:メラネルガリア

-地域:メラネルガリア

-言語:セプテントリア、メラネルガリア、エルノス

-身分:護衛役兼執事ガード・アンド・バトラー

-性質:忠実で親切

-得手:貴人の身辺警護

-苦手:熱帯地/若い女性

-好物:ある令嬢の手料理

-宝物:想い出

-服装:護衛役の上級使用人服

-所持:使い込まれたグレートソード、ロイヤルガード時代の鎧

-秘密:特に無し

-悩み:歳下の異性にアプローチされやすいコト

-魔力:無

-秩序律:9

-混沌渦:1

-一人称:私

-二人称:〜〜様

-三人称:〜〜、アレ、彼奴など

-生年月日:渾天儀暦4508年14月6日

-イメージカラー:黒と翠

-家族構成:

 ・父  ※数代前のオニキス公

 ・母  ※市井の娼婦

 ・義妹 ※嫁ぎ済み


【略歴】

 メラネルガリア第二位貴石貴族、黒縞瑪瑙オニキスの家から落とし子として生まれる。

 成長後はロイヤルガードになり、長い間、アダマス王家を守り続けた。

 ある時、さる令嬢との道ならぬ恋に身をやつして、貴族の立場を追われる。

 使用人堕ちし、アルジャーノンの姓を得てからは、拾ってくれたスピネルの家に忠誠を誓った。


【人物】

 真面目で忠実。

 ロイヤルガードとして騎士に叙任された際、貴人を守ることを生涯の誓いとした。

 そのため、忠誠を尽くすべき主人が、尊敬に値する人物であればあるほど、職務に喜びを感じる。

 だが、妄執に狂ったネグロ・アダマス──王家への失望と不信。

 同時期に得た、若くして貴さに満ち溢れるルフリーネとの出会い。

 邪悪な老人と、光り輝く乙女とを天秤に載せて、騎士は順当に乙女を守ろうと思った。

 ……あいにく、結果は自身の無力を痛感する現実に終わってしまったが、だからこそ、〝次〟があれば失敗はしない。

 ルフリーネの息子を、見事守り抜いた。


【能力】

 剛剣使い。

 メラネルガリア王朝剣術を達人の域で扱える。

 戦闘スタイルとしては大狼流に近いが、大狼流が防御を軽装で済ませるのに対し、こちらはきちんと頑丈な装備で守りを固める。

 一見身軽そうであっても、外套の裏地に板金を縫い止めていたり、鎖帷子を厚手に着込んだり、理念としては、鎧袖一触を至上とする戦い方。

 種族としての生まれつき頑健な肉体に、堅固な鎧を纏って万全とし、優れた膂力から放たれるシンプルな直線。

 古今東西、基本を極めたものが最強なのは誰もが知るところだが、ダークエルフの職業戦士は地でそれを体現していく。

 王族の近衛ともなれば、最下級のドラゴンを退けるくらいは……まあ、不可能じゃない。


【関係】

-貴女:

 身に余る光栄でした。

-若様:

 その将来にどうか幸多からんことを。

-邪王:

 かつての明君がなぜ……

-義妹:

 ふぅ──(胸を撫で下ろす)



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◆セラスランカ

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【ベースプロフィール】

-本名:セラスランカ・オブシディアン

-異称:白髪鬼、死骨弔花、異形のダークエルフ

-愛称:セラス

-性別:女性

-年齢:17(外見年齢はホモサピエンスで云う14)

-身長:158cm

-体重:49kg

-容姿:

 ・白くて長い細雪のような髪

 ・翠のツリ目

 ・黒曜石の肌

 ・美形

-体型:最近肉付きが良くなってきた

-特徴:凛としている

-種族:ダークエルフ

-出身:メラネルガリア

-地域:オブシディアン領

-言語:メラネルガリア、セプテントリア、エルノス

-身分:スラムの孤児→黒曜石家の令嬢(次期当主)

-性質:だいたい不機嫌(ツンケンしている)

-得手:寒冷地/自分磨き/剣術/貴石魔術(黒曜石)

-苦手:熱帯地/陰謀/他者の優しさ

-好物:豪勢な料理/動物(特に馬)

-宝物:妹

-服装:黒曜石家の仕立てた貴族服(センスのいいケープコートがよく似合う)

-所持:黒曜石の長剣、香油(香りの爽やかなものが好み)

-秘密:超人であるコト

-悩み:初恋

-魔力:有

-秩序律:8

-混沌渦:2

-一人称:私

-二人称:アンタ、〜〜(呼び捨てor敬称つき)

-三人称:アイツ、アイツらなど

-生年月日:渾天儀暦6000年11月10日

-イメージカラー:白磁の白と黒曜石の黒

-家族構成:

 ・父親 バルザダーク・オブシディアン

 ・母親 クローディア・オブシディアン ※故人

 ・妹  ティアドロップ・オブシディアン


【スペシャルプロフィール】

-存在の指向性:超人

 いわゆる内向型の存在使い。

 自身の技量ひとつで超常現象を起こす。

 セラスランカの場合、剣で斬った〝軌跡〟に不可思議な隙間を作ることができる。

 なお、本人も現象の詳細を理解していないが、別に真空を作っているワケではない。

 隙間は生まれた直後から周囲のものに圧迫され、数秒で無かったことにされる。

 結果としてそれが、人間の目には空間をくしけずっているように見えるだけ。

 なお、発展途上の技のため、斬る前に体当たりなどで剣身を止められてしまうと、呆気なく無効化される。


-神秘の触覚:『黒曜石』

 ・本数:30

 ・強度:上等

 ・速度:高速

 オブシディアン家に伝わる貴石魔術。

 黒曜石を生成し、自由に形成・操作できる。

 薄い刃をファンネルのように飛ばし、遠距離攻撃にも使用可能。


【略歴】

 スラムの最底辺、ゴミ溜めの廃棄場で生まれる。

 白髪が原因で物心つく以前より迫害されて育つ。

 名付け親である養父のもとで、双子の妹と共に反骨精神を鍛えられ成長。

 十一歳の時にオブシディアン家に引き取られる。

 〈学院〉では、主に兵装院での首席を目指し、他の学徒を圧倒した。


【人物】

 受動的な性格。

 パッと見は能動的な人物に思えるが、実は反対で、社会への反感が強く顕れているだけ。

 周りが全員敵に見えていなければ、日常的に不機嫌でもないし沸点も低くならない。

 ある意味で、ストレスに弱いとも言える。

 直情的な性格で、ちょっとだけ思い込みが激しいのも、常日頃から精神的なゆとりが足りていないため。

 自分自身を守ることと、最愛の妹を守ることに神経を張っている。

 ゆえに、誰かから好意を向けられたり、予想外に親切にされたりしてしまうと、困惑してしまって調子を崩す。

 最終的には、そんな自分を見ていられなくなり、刃物を持って暴走してしまうことも……


【能力】

 超人であるコトを除けば、他はすべて努力の賜物。

 貴族らしい言葉遣いや礼儀作法も、やろうと思えばやれる。

 令嬢教育も最初は躓いたが今では問題なし。

 将来は軍人・武官としての道を想像し日夜邁進している。

 新体制の王国では、きっとすぐさま取り立てられるだろう。


【関係】

-妹:

 本当に可愛い。可愛すぎて憎さ百倍の時もあるけど。

-養父:

 再会したら、すっかり涙脆くなってるんですけど!

-実父:

 ちょっと……いや、かなり過保護……?

-初恋:

 別に全然好きとかじゃないし!



___________________

◆ティアドロップ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

【ベースプロフィール】

-本名:ティアドロップ・オブシディアン

-異称:白髪鬼、涙滴鈴花、異形のダークエルフ

-愛称:ティア

-性別:女性

-年齢:17(外見年齢はホモサピエンスで云う14)

-身長:158cm

-体重:49kg

-容姿:

 ・白くて長い細雪のような髪

 ・翠のタレ目

 ・黒曜石の肌

 ・美形

-体型:姉に比べると若干線が細いが、最近肉付きが良くなってきた

-特徴:深窓然としている

-種族:ダークエルフ

-出身:メラネルガリア

-地域:オブシディアン領

-言語:メラネルガリア、セプテントリア、エルノス

-身分:スラムの孤児→黒曜石家の令嬢(次期当主補佐)

-性質:クール系だが大胆

-得手:寒冷地/読書/調薬/貴石魔術(黒曜石)/諜報

-苦手:熱帯地/馬鹿/運動

-好物:植物薬学、甘すぎない果物

-宝物:姉

-服装:黒曜石家の仕立てた貴族服(センスのいいケープコートがよく似合う)

-所持:調薬器具、調合レシピ、潰しのきく目と耳

-秘密:寝起きがふにゃふにゃ

-悩み:結婚したい相手が旅に出てしまったコト

-魔力:無

-秩序律:7

-混沌渦:3

-一人称:私

-二人称:〜〜(呼び捨てor敬称つき)

-三人称:彼、彼女など

-生年月日:渾天儀暦6000年11月10日

-イメージカラー:白磁の白と黒曜石の黒

-家族構成:

 ・父親 バルザダーク・オブシディアン

 ・母親 クローディア・オブシディアン ※故人

 ・姉  セラスランカ・オブシディアン


【スペシャルプロフィール】

-神秘の触覚:『黒曜石』

 ・本数:30

 ・強度:上等

 ・速度:高速

 オブシディアン家に伝わる貴石魔術。

 黒曜石を生成し、自由に形成・操作できる。

 姉よりも細かい応用が可能。


【略歴】

 スラムの最底辺、ゴミ溜めの廃棄場で生まれる。

 白髪が原因で物心つく以前より迫害されて育つ。

 名付け親である養父のもとで、双子の姉と共に反骨精神を鍛えられ成長。

 十一歳の時にオブシディアン家に引き取られる。

 〈学院〉では、主に魔術院と王碩院での首席を目指し、他の学徒を圧倒した。


【人物】

 能動的な性格。

 パッと見は受動的な人物に思えるが、実は反対で、社会への反感が関心の低さという形で顕れている。

 大好きな姉と自分を受け入れなかった世界を、それならばそれで、こちらも受け入れないだけだと早々に見切りをつけ、積極的に排除・攻撃していく。

 ただ、本人の性格と能力が、奇しくも貴族向きだったため、結果的に攻撃の仕方が策略・闇討ち・罠に嵌める──という方向性に特化してしまった。

 可憐な仕草や楚々とした立ち振る舞いも、そう考えるとある種の擬態。

 姉よりもリアリストであり、将来的に配偶者の確保は須要だと考えている。


【能力】

 植物薬学と政治経済への造詣が深い。

 錬金術に関しても、基本知識は揃えている。

 将来は魔術師・文官としての道を想像し日夜邁進している。

 新体制の王国では、きっとすぐさま取り立てられるだろう。


【関係】

-姉:

 昔からカッコよくて頼りになるんだけど……恋愛面はてんでダメね。

-養父:

 やっぱり演技だった。

-実父:

 ちょっと……いや、かなり過保護……?

-初恋:

 仮面の同級生が実は理想の王子様だった件について



___________________

◆ナハト

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

【ベースプロフィール】

-本名:ナハト・アダマス

-異称:王太子、鬼子、第二王子

-愛称:特に無し(大抵は〜〜殿下と敬称つきで呼ばれる)

-性別:男性

-年齢:11

-身長:150cm

-体重:51kg

-容姿:

 ・豊かな黒髪

 ・翠の丸い眼

 ・黒金剛石の肌

 ・顔立ちは生粋の貴種

-体型:まだ子どものためシュッとしている

-特徴:正統派美少年

-種族:ダークエルフ

-出身:メラネルガリア

-地域:アダマス領

-言語:メラネルガリア、セプテントリア、エルノス、ティタテスカ

-身分:次期国王→罪人

-性質:倦み疲れている

-得手:寒冷地/期待に応えるコト/人心掌握(メイド)

-苦手:熱帯地/メラネルガリア/母

-好物:考古学/古代/異母兄

-宝物:一番最初に褒められた時の言葉

-服装:過分な装飾品類を取り外した王太子服

-所持:特に無し(必要なものは都度用意される)

-秘密:国家転覆(何もかもをぶっ壊したいと願う破滅願望)

-悩み:信頼のおける〝家族〟というモノへの未練

-魔力:有

-秩序律:3

-混沌渦:7

-一人称:僕、私

-二人称:貴方、〜〜(敬称)

-三人称:彼、彼女など

-生年月日:渾天儀暦6006年6月6日

-イメージカラー:純黒、ところどころに血錆

-家族構成:

 ・父  ネグロ・アダマス ※殺害

 ・義母 イザンナ・アダマス(旧姓オニキス)※姉母(故人)

 ・義母 ルフリーネ・アダマス(旧姓スピネル) ※兄母

 ・実母 ジークシア・アダマス(旧姓ヘマタイト)※殺害

 ・姉  テルーズ・アダマス

 ・兄  メランズール・アダマス


【スペシャルプロフィール】

-存在の指向性:魔法使い

 外向型の存在使い。

 生まれながらに魔力を備え持った。

 本編では“イグニス”の呪文しか使わなかったが、他にも以下の呪文を使える。

 “アクアリア

 “ヴェントゥス

 “ガイアテラ

 “フォルティード


-神秘の触覚:『黒金剛石』

 ・本数:70

 ・強度:上等

 ・速度:高速

 アダマス王家に伝わる貴石魔術。

 黒金剛石を生成し、自由に形成・操作できる。

 生成したブラック・ダイヤモンドには、燃焼の副次効果も付与可能。

 あまり使われない。


【略歴】

 メラネルガリア王国の第二王子として生を受けたが、その人生は陰謀に彩られ、実の母すら信頼できない孤独なそれだった。

 王位継承権の簒奪。異母兄殺し。魔物の力。

 物心ついてから絶えず聞かされ続けた美辞麗句、阿諛追従あゆついしょうの裏では、皆が自分を呪っていた。

 宮廷は醜悪なゲームの会場で、一介の侍女すら虎視眈々と権力を狙う。

 ──そんなに玉座が魅惑的なのか?

 齢八にして寝所を襲われかけた教訓から、ナハトは吐き気を催しながらゲームに参加した。

 そうしなければ、とても正気など保っていられなかったからだ。

 ターニングポイントは、九つの誕生日の祝宴。

 強制的に呼び寄せられ、如何にも辟易といった様子の大貴族から、投げやりに問い掛けられた「魔術をどう心得るか?」という質問。

 ナハトは真剣に考え、「希望を諦めないのであれば、いずれすべてを壊す必要があるでしょう」と答えた。

 その日からである。

 王国を滅ぼし、古き王の治世を復活させようと計画したのは。

 ……残念ながら、最後の最後で計画は覆され、古き王はさらなる神秘に敗北してしまったものの、既存社会の破壊という点では、これ以上なく目的を達成している。

 とはいえ、虐殺の咎は雪がれない。

 たとえ〈大雪原〉を彷徨しようとも、罪は一生べったり付き纏う。


【人物】

 幼いながらも、幼いままでいることを許されない環境にいたため、年齢不相応に達観した人生観を持つ。

 だが、幼さゆえの潔癖症を捨てられたワケではなく、心には常に差別なき平等な世界が思い描かれた。

 嘘も方便という言葉があるが、ナハトはそれすら醜く思い不快に感じる。

 異母兄のことは、周囲に比べればはるかに好感を持てる人物だと受け止めていたが、あくまでもラズワルド・スピネルの立場を崩さない彼に、心からの信頼は寄せられなかった。

 虐殺の対象から外さなかったのは、差別があってはいけないという考えが念頭にあったため。

 しかし、最後に目撃したルフリーネと異母兄の関係に、少なくない嫉妬を覚えてしまった。


【能力】

 オールマイティ。

 メラネルガリアで美徳とされる能力全般に、極めて高い素養を持つ。

 しかしながら、当人としては考古学や歴史学に興味関心が高い。


【関係】

-父王:

 王の責務を果たせない老人に、いつまでも王冠を与えておく余裕は、この国にありません。

-第三妃:

 貴方が望んだ通りに、僕は最高の王太子になりました。それでも、ダメでしたね。

-忠臣:

 報いる術を、どうやって探せばいいんです……?

-婚約者:

 巻き込んでしまった責任は果たします。

-異母兄:

 兄上は、ずるい。けれど、それで良いのでしょう。



___________________

◆フィロメナ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

【ベースプロフィール】

-本名:フィロメナ・セレンディバイト

-異称:美髪姫、王家の胎盤

-愛称:特に無し

-性別:女性

-年齢:18

-身長:163cm

-体重:55kg

-容姿:

 ・深い黒色のウルフカットっぽいウェーブがかったロング

 ・切れ長で艶やかな翠の眼

 ・しっとりと柔らかな黒肌

 ・小さくて愛らしい唇、細長の眉

-体型:早熟

-特徴:髪が美しい

-種族:ダークエルフ

-出身:メラネルガリア

-地域:セレンディバイト領

-言語:メラネルガリア、セプテントリア、エルノス、ルキフェディッテ、ティタノモンゴット

-身分:令嬢→罪人

-性質:殿方はこういうのがお好きなのでしょう?

-得手:寒冷地/語学/殿方を立て、喜ばせるコト

-苦手:熱帯地/父親/男性/自分

-好物:絵本/可愛い小物類

-宝物:幼少期に読んだ姫と王子の絵物語

-服装:線が分かりやすいヒラヒラしたドレス

-所持:男性からの贈り物をたくさん

-秘密:〝王子様〟に憧れを抱いている

-悩み:息苦しい現実

-魔力:無

-秩序律:4

-混沌渦:6

-一人称:わたくし

-二人称:貴方、〜〜様

-三人称:彼、彼女など

-生年月日:渾天儀暦5999年3月10日

-イメージカラー:薄く透けた黒と濃いめの翠

-家族構成:

 ・父親 セレンディバイト公 ※故人

 ・母親 セレンディバイト夫人 ※故人

 ・兄  ※故人

 ・叔父 ※故人


【略歴】

 アダマス王家の血を絶やさないため、セレンディバイト家が次期国王の第一妃として調整した。

 本来は第一王子メランズールと婚約を結ぶはずだったが、陰謀の夜によって第二王子ナハトの婚約者候補(筆頭)となった。

 セレンディバイト家は男尊女卑が強く、女は男の意のままに従わなければならない。

 教育と称した厳しい虐待。

 幼い頃に心は壊され、しかし、状況を知ったナハトによって、婚約関係の確約(裏取引)がセレンディバイト家に打診され、なんとか過酷な日々を脱する。

 以降、家の命令に諾々と従いながら、裏ではナハトたちの計画に協力し、ダークエルフ社会の破滅をじっと待ち望んだ。だが、

 ──ごめんなさい、ごめんなさい……!

 知らなかった。

 想像もしていなかった。

 死んだ後も、ひとがあんなに苦しんでいるなんて。


【人物】

 表向きは典型的な貴族令嬢。ですわ口調の使い手。

 血統に裏打ちされた美貌と、たしかな実力を併せ持つ。

 小悪魔的な振る舞いで数多くの異性を魅了しているが、実際は演技であり男性が苦手。

 ただ、ふたりの王子に関してだけは、それぞれ特別な気持ちを抱いていた。

 助けてくれた事実があるのはナハト。

 しかし、言葉を交わして、最も嫌悪感を抱かずにいられたのはメランズール。

 運命のボタンが何かひとつでも掛け違っていれば、未来は変わっていたかもしれない。


【能力】

 語学に秀でる。

 現在のメラネルガリアで、巨人語を修得しているダークエルフは非常に少ない。

 その能力が、いつか必ずどこかで役立つだろう。


【関係】

-両親:

 やっといなくなった。

-王太子:

 わたくしのコトは、もう捨て置いてください……

-老公:

 …………ああ。

-青の瞳:

 貴方の運命に、わたくしはなれなかった。



___________________

◆北方大陸王

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

【ベースプロフィール】

-本名:メレク・アダマス・セプテントリア

-異称:北方大陸王、炎の魔人、ダークエルフの英雄、救世主セイヴィア、初代王

-愛称:王

-性別:男性

-年齢:渾天儀暦3989年 ※故人のため没年を表記

-身長:258cm

-体重:170kg

-容姿:

 ・黒の蓬髪

 ・炎を宿した翠の眼

 ・黒金剛石の肉体と膚

 ・生粋の貴種

-体型:筋骨隆々

-特徴:高温と発火

-種族:ダークエルフ→魔物

-出身:〈第五円環帯ティタテスカ・リングベルト

-地域:北方大陸

-言語:ティタテスカ、セプテントリア

-身分:古代王

-性質:魔物を憎悪し、力無き者を庇護する

-得手:寒冷地/石炭生成/征服

-苦手:熱帯地/魔物

-好物:世界平和

-宝物:国と民

-服装:古代北方大陸王の威厳ある装束

-所持:失われた

-秘密:国の王ならば抱えているものは多い

-悩み:国が滅んだコト

-魔力:無→有

-秩序律:10→1

-混沌渦:0→9

-一人称:余

-二人称:貴様、そなた、〜〜(二人称名詞)

-三人称:貴様ら、〜〜(三人称名詞)

-生年月日:不明

-イメージカラー:赤く燃える黒

-家族構成:歴史書を要参照


【スペシャルプロフィール】

-伝承の再生:煌夜の剣

 北方大陸を統一した最強の王の剣。

 北方大陸の人界(古代セプテントリア文明圏)における、すべての火を集約・放出することが可能。

 本格解放時には、一度黒化という過程を経る必要があるが、それは石炭を生み出す力によって火≒文明の父となった逸話によるもの。

 振り下ろされれば、まつろわぬ夷狄を必ずや征伐する。


【略歴】

 古代北方大陸でセプテントリア王国を興し、エリヌッナデルクの大戦に敗北。

 王国を滅亡させてしまったダークエルフの初代王。

 二千年の時を超えてメラネルガリアに復活し、召喚者である魔術師たちの目論見通り、末裔を苦しめる魔物(人面獣心)へ攻撃を開始した。

 しかし、そんなことはメラネルガリア国民にまったく分からない。

 同時期に国を襲った大火との因果性を疑い、騎士や兵士は次々に魔人を攻撃した。

 ──魔物の味方をした以上、魔人にとってそれは、断じて許せぬ悪逆に映る。

 結果、メラネルガリアはふたつの大魔術によって、いとも容易く滅亡の危機に追いやられた。

 白嶺の魔女という禁忌さえ現れなければ、生き残りは正味、二桁残ったかどうか……


【人物】

 魔物を憎んでいる。

 魔物の中でも、吸血鬼は特に憎んでいる。

 大事な戦で、必要な援軍を全滅に追いやった魔女も嫌いだ。

 第八の円環帯に由来するモノは、そのことごとく滅びるべしと高らかに叫ぶ。

 自身が魔物になっていることは気づいていない。

 正確には、魔術によって肉の器を得ているため、魔物ではないという認識なのかもしれない。

 実際、魔物と違って魔法を扱う様子は無かった。


【能力】

 純粋な戦闘能力は、本職に比べれば二、三歩劣る。

 しかし、それはあくまでも上澄みの次元での話であり、比較対象となったセプテントリア王国軍が常軌を逸しているだけ。

 常識の範囲でモノを考えれば、充分に一流の範囲内。

 魔物化したことで、肉体の性能も上がっている。

 少なくとも、ガーゴイル三機による同時攻城攻撃を受けても、ビクともしない程度には硬い。


【関係】

-召喚者:

 魔物だったため誅戮した。

-吸血鬼:

 討ち果たせなかったコトが、死んでも悔やみ切れない。

-魔女:

 貴様さえいなければ……!

-聖女:

 ……余は好かん。


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