第12話 決闘
幻庵が去った後すぐに北条側の攻撃が凄まじくなった。岡部隊ですらも押され前線にわたっての波状攻撃が続いた。
「今川からの返答は我らとの徹底抗戦じゃっ!手を一切抜いてはならぬ!」
氏康は怒号する。
今川側も抵抗しているため戦況は拮抗する。
この時の指揮は幻庵だと言う。
「押し戻されるな!今こそ耐える時ぞ!」
「義元様、武田の援軍は出陣可能とのことです。」
「左様か。して、数は?」
「武田晴信様率いる二万です。」
「十分!耐えるぞ!」
「おおっーーー!」
一方の武田………。
躑躅ヶ崎を出発後、晴信は今川軍と北条軍が交戦していることを知った。
「さて……、いかに北条にバレずに近づくかですな。」
高白斎は試すような視線を晴信に送る。
当人は既に策は固まっているのであろう。
「交戦中の氏康に気付かれるのではなく、小田原の大量の北条軍に気付かれるのがよっぽど怖いわ。」
「ですが……、そこまで気にしていては思う存分できませぬ。頭が痛いことですな。」
「囮の大軍を出せ、我らは少数で向かう、それでよかろう。少数でも奇襲であれば北条は乱れる。」
「かしこまりました。」
晴信は二万の大軍を一万五千と五千に分けた。
今川、北条合戦は大局面を迎える。
今川義元 海道一の名 @Radkaw66
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。今川義元 海道一の名の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます