第8話白猫さんとお話ししましょ5
ルルさんと、話していて少し疑問がわいたので屋根の上を歩きながら聞いてみた。
「しかし、最近なんですよね?情勢がおかしくなったのは?何故なんでしょうか?確か、この国の王子が結婚をしたのが4年ぐらい前でしたよね?」
そう聞いた私に、ルルさんは、足を止めて揶揄ってきた
「どうしたんだい?お前さんが珍しくそんな話を知ってるなんて?世俗的な事に興味無いだろうに?」
「別に興味があったから覚えていたわけじゃぁなくて、その時たまたまこの国のリファって街だったかな?港のある街で成婚の祭りで領主が振る舞い酒を配ってたんだよね、花火も上がって。それでさ立て札を読み上げていたんだよね。それで記憶に残っていたんだ」
そう言った私にちょっと目を見張ってルルさんが聞いてきた。
「そんなんで覚えていたのかい?」
「それがさぁ、その時空をプカプカ浮いていたら下から花火が貫通してね、びっくりしたよ。だから何事って思って見に行ったのよ立て札をね。だから記憶に残っていたのね。」
そう言った私にルルさんは笑いながら、シッポを振って私の足にぶつけるふりをしながら一緒に屋根を歩いていていると、思い出したように立ち止まり、ぽつりと言った
「そうだ、2年ぐらい前からだよ、徐々に物の値段や、税金が上がっていったんだよ。」
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