短歌+エッセイ

淡雪

第1話パンダ猫君とシャム猫擬き君

雪の山何故か部屋に存在し傾げて見れば塵紙の山


 どうも淡雪です。


 今回はとある企画に応募しようと思い、それに先立ちまして、こちらに投稿しております。


(無事に投稿出来ました)


 さて、今回はうちの愛猫のことを書きたいと思います。


 うちには8匹の猫がいましたが、残念なことに2匹はお外に逃げてしまい、ご報告も出来ない程、落ち込んでおりました。


 今でもショックが拭えず、胸が張り裂けるぐらい痛く感じております。


 今は何処か近くで生きてくれていることだけを願うばかりです。


平然としている僕の心の傷見つけてくれてホッとした


 そんななか、昨年11月上旬頃。


 パンダ猫(3歳2ヶ月)の頭の右側に膿んだ傷が発見されました。


 よく見ると、それは歯形のようで……


 医者に連れて行く時間がない為、その時は父がイソジンを付けて、傷を治してくれました。


犯人はこの家にいる誰なのか大方目星はついていて


 漸く時間がとれたので、獣医さんのところに連れていき、私の推理を話して聞かせました。


 その間、先生はずっと笑いっぱなし。


 当然、私も話ながら笑いが収まりません。


 そうです。


 今回の事件の犯人は、彼の兄弟であるシャム猫擬き君なのです!


か弱くて幼き君の面倒をみてきた僕は守ると誓う


 ここからは推測になりますが、うちにはサビ猫ちゃん(1歳2ヶ月)がいて、彼女を可愛がる兄達2匹が、パンダ猫君とシャム猫擬き君だったりします。


 補足ですが、彼等はサビ猫ちゃんとは血の繋がりはありません。


 このサビ猫ちゃんがまた小さくて可愛いんですよ。


 語ると時間が一生分かかるので、やめておきますが、彼等から見てもお世話したくなる程可愛いんですね。


 特にシャム猫擬き君は、彼女が生後1ヶ月頃からよく面倒を見ていましたので、自分が母親だと思い込んでいるようです。


 そんな性格の為か、パンダ猫君とサビ猫ちゃんがイチャイチャすると、嫉妬心がムラムラと胸の奥から沸き上がってくるようなんですね。


手を出した君が悪いと睨み付け戦い挑み勝利勝ち取る


 今回もその気持ちが収まらず、激しい戦い(恐らくキックボクシングで挑んだんでしょう)の末、ガブリとやったのでしょう。


 ここまでは、何処の猫達はやっているかと思います。


 先生が笑っていたのはこの行動ではなく、体重差でした……


 やられたパンダ猫君は5.5㎏。

 方やシャム猫擬き君3.8㎏の病気持ち。


 分が悪いのは当然シャム猫擬き君の方なのに、頭を両前足で押さえ、両後ろ足でキック連発した後、止めの一発を食らわしたわけです。


 その証拠に、膿んだ傷の裏側にもしっかり2つの傷がついていました。


 やっちまったなぁ、シャム猫擬き君。


 溜め息と笑いが入り混じった私の胸の内からはこんな言葉が浮かんできました。


 苦笑いしながら、パンダ猫君の痛々しい傷を見て撫でながら


この先はサビ猫ちゃんに手を出すなそれをやればただではすまぬ


という気持ちを送りました。


 その日から、彼等は寝る時だけ別室に移動し、心ゆくまで休んでおります。


 ただ、寝室を分けても一つ問題が……


 実はシャム猫擬き君は、引戸を開けちゃうんです。


 いつ大喧嘩が起こるか分からない殺伐とした家で、今日も平和に過ごす淡雪と愛猫達なのでした。


 あっ、パンダ猫君の傷は綺麗に治りましたので、ご心配なく。


お仕舞い





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