幾千の夜と暁を越えきた日々は、ひとりの男の生きざまを色濃く、静かに語る。その人生を追想する彼の子孫が得たモノとは一体何であろうか?

白明(ハクメイ)

【はじめに】 

 宇宙に遍満へんまんする無数の星々。

 その中の一つの星の上にて、生かされる我。

 宇宙そのものが生きている。

 人間と同じように 生まれくる星。そして時の因果に死せる星。

 その星々も星雲として一つを成し、大宇宙を形づくる。

 沢山の星雲が群れをなし、この宇宙そのものがこれ全ての真理なのだ。

            (星田如見宮 妙見信仰について(一部改))


 旅の終着地はその眼差しの先に。

 幾千もの夜と暁が重なり合い、そして、伝承(つなが)っていく……。

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