結論と総括、LLM(大規模言語モデル)について
▼LLMの大前提
先にLLMについてふれておきます。以下はテクニカルな話になります。
興味がある方は、キーワードごとにググってみてください。がー、っと書きます 笑
・ChatGPTなどはLLM(大規模言語モデル)と呼ばれるAIモデルである
・LLMは、ネット上の文章などを中心に収集したデータを元に作られる。単語や文章にベクトル(意味を数値化した属性)を定義し、自然言語での応答を可能としたもの
LLMとはこのようなものであり、『ネット知識を中心に学んだ人間みたいに応答できるAI』と言えます。
大変便利なものですが、一方で不得意なこととして、『先人の発想や知識を大きく超える、逸脱するアイデア創出は苦手』と言えます。
(もちろん使い方次第の要素はありますが)
▼結論
ChatGPTでの小説執筆について僕なりの結論は、
1 抽象度の高い知的作業に効果的
2 創作物を常識的な方向で補正するために活用できる
3 研ぎ澄まされた詩作や密度の高い文章作成には不足
このようなことが言えると思いました。
以下でそれぞれ簡単に書きます。
1 抽象度の高い知的作業に効果的
小説執筆では、ストーリーや設定の大枠を考えたり、案出しや壁打ちに向いています。
言い方を変えると、『答えが複数ある問題について、複数の案を出す』『大多数の人がどう捉えるかを基準として、おおまかな評価をする』が得意です。
そのため、エピソード案を複数考えてもらったり、ストーリーや文章の流れをチェックしてもらうような活用方法が妥当だと思います。
2 創作物を常識的な方向で補正するために活用できる
前述のとおり、例えば推敲作業においては、
・事前設定と矛盾する箇所を見つける
・日本語として破綻している箇所を見つける
・キャラの言動が設定から逸脱する点を見つける
など、普通に読んだ人が、「あれ?」と感じる部分を指摘したり、改善案を出してもらうことにむいています。
逆に、設定とは矛盾するシュールな世界や展開を描くのは不得意と言えるかもしれません。
3 研ぎ澄まされた詩作や密度の高い文章作成には不足
実際にAIに執筆をさせると、文章がどこか冗長で感性に響いてきにくいです。
(内部的に英語に翻訳してから日本語に戻している、などの処理が行われているのかな、と思うときがありますが)
ここはいずれ改善できるかもしれませんが、いまのところは、生成された文章を作品としてそのまま使うのは難しく思います。
また、「著作権」の問題もあります。
AIが執筆したものであっても、公開された作品の責任は発表者にあります。
偶然AIが著作権に抵触する作品を作成して、それを知らずに公開した場合も、責任は作者にあります。
また、LLMは既存のネット情報を元にしていることから、知らずに著作権に抵触してしまうリスクがあると考えられます。
ここから、このような前提を踏まえつつ、具体的に、特定タイトルの長編執筆に特化したアシスタントを作る手順に入っていきます。
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