∞(無限大) 永久に……

 高峰家・地下隠れアジト――コントロールルームの壁掛け大型モニターには――各位3美女が映っていて。景山数希と望月零華が盗撮してはいるが、上の空的な感じだ。


 ――高峰奈菜未。16歳。高峰家次女。現状の身体は、身長166・体重58点8。スリーサイズは上から88・58・78。シューズサイズ3Eの23点5。今推しルックは蝶々のバレッタかな? 制服に中学時代の体操着を部屋着にして、唯一誕生日に買ってもらえたピンク系サラニットの上下セパレートのパジャマ。お出かけルックは基本姉のお下がりで、昨年春に買ったピンクのロング丈カーデガンだが、タンスの肥し状態の模様……。未だ児童とティーンの狭間をその精神の成長が行き来している様子の都立女子校に通う2年生――


「実は我が君ぃ。本命はこの子だったりして」

「なんでだ?」

「何か贔屓(ひいき)めなかんじ?」

「まだ完全未成年だぜ」

「完成女子年齢までキープ中とか?」

「ふん」と、鼻で笑う景山数希。「ヒト科の内面に完成はないぜ、零華」

「でも、親子なんだぁ」

「ああ」

「でも、復活したりして……あのエロティカチックマダムと! 我が君」と景山の頬を抓って、キスして、唇に口を近づける望月零華。

「さーな」とキスの受け入れ態勢を自然ととっている景山数希。

「もーぉ! 便利屋さん、意外とエッチだし!」と寝言を言う部屋でベッドのシーソーゲーム睡眠中の奈菜未の映像が……監視モニターに度アップになっている!


                  了

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