第28話 ハドは頑張る
ハ「開けるよ」
ア「おそらく中は地獄だぞ」
ハ「そうね」
わたしは扉を開けた。
目の前には意識が飛んでいたり、精神がおかしくなっていたりする者が多々いる。
泡を吐いている人もいる。
今ここにいる人だけでも100人は超えている。
?「誰ですか」
少女が話しかけてきた。
ハ「貴方たちを助けに来た光の組織ゲホーアザームのハドよ」
ア「光かどうかはわからんがな」
ハ「光にするのよ。おっと失礼。とりあえず貴方達全員を助けるわ。話は後でよ」
?「それは嬉しいのですが、全員はちょっと...」
ア「確かに全員は厳しいですな」
?「ええ、わたしはまだ精神が安定しているほうですが、ちらほらと厳しい人が」
ハ「大丈夫よ。多分もう敵は少なかなってる頃よ」
?「そうなんですか?」
アルズノワクは小さな声で
ア「いきなりシュテルクストさんに関連しそうな事を言わないでくださいよ」
ハ「ごめん。ごめん」
ハドは少女に向かって
ハ「もう蹴散らしたってことよ」
?「そ、そうですか」
ハ「だからゆっくりでもいいから、全員は助けるわ」
そうしてハドは全員をゆっくりと助けていった。
ハ「やっと着いた...ハァハァ」
ア「ええ、着きましたね...」
アルズノワクはとにかく眠そうだった。
ア「わたしは少しだけ寝さしてください」
ハ「ええ、わかったわ」
アルズノワクは自分の部屋で寝にいった。
?「お疲れ様です」
ハ「あなたもありがとうね。五日間お疲れ様」
あの後研究所を出てからここまで到着するのに五日かかった。
研究所には他に誰も生きていなくて、出口のところに大量の食糧が置かれていた。
シュテルの優しさとあの時は感じたけど、今思うとこうなる未来がわかっていたから逃げたんじゃないかとも思ってしまう。
余談はいいとして、研究所からここまでなかなかの距離がある。
精神も安定していない人たちが多いのでとにかく時間はかかった。
しかも100人越えの大移動。
食糧はシュテルが持ってきていたアーティファクト、まあ私が持っていたものを持ってきてくれたからなんとかなった。
大量に入るだけ。
でも限界量はない。
シンプルで便利なもの。
とにかく移動以外で問題なかったから良かったけど。
ハ「とりあえずみんな休んで。ちょっと雑魚寝になるけど許して」
そう言うとほとんどの人が寝た。
ハ「あなたも寝てていいわよ」
唯一寝ようとしなかったのは先ほど話していた少女。
?「なんとなく寝れなくいのでお気遣いなく」
ハ「とりあえずわたしを休ませて。そこから色々説明するから」
そうして全員が休んだ。
朝が来た。
起きるとそわそわしている人たちが何人もいた。
ハ「とりあえずみなさんいいかしら」
全員こちらを向いた。
ハ「起きるのが遅くなってごめんなさいね。あれアルズノワク…昨日近くにいたおじさんはどこにいるかわかる?」
?「まだ起きてないよ」
昨日の少女が答えた。
ハ「そ、まいいわ」
わたしはここにいる多種多様な人たちを見た。
共通点は全員見た目が若いだけ。
あとは全部バラバラ。
珍しい種族の人たちも中にいる。
目の前の子は...人間かな?
ハ「いきなり勝手にここまで全員こさせてごめんなさいね。まああそこよりは絶対にましだから」
わたしは色々と説明した。
この世の中の裏の世界の事情。
悪人共の多さ、その集まりの組織の多さ。
そしてこの世界を変えたいというわたしの意志を全て言った。
全員が盛り上がっている。
まあこんなめにあったらそりゃこうなるよね。
ハ「なので、わたし達の組織ゲホーアザームを世界に広めるわよ!」
とまあなんやかんやで説得できたならよかった。
この人数の名前、どうしよう。
覚えられる気がしない。
そんなことを思いながらこの拠点を全員で建築していった。
シュテルが言ってた。
服と食事と住処が最低条件っていってた。
この人数の食事はそこらで狩ったり農業しないと。
服は...今度シュテルに会ったらお願いしてみよう。
そういえば、近くにいるとか言ってたけどどこかにいるのかしら。
会いたいわね。
そう思いながら復興していった。た。
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