温泉でオジサンに隅々まで洗われて蹂躙されちゃう話
@tsuraraturatura
第1話
足先が氷のように冷え固まってしまいそうな冬のある日、宮野聡は露天風呂が好評な温泉を訪れていた。昼過ぎという時間のせいか、案外客はおらず、脱衣所は彼一人だった。あまりの人気のなさに少し不安になりながらも、彼は服を脱ぎ、タオル一枚をもって風呂に繋がった戸をガラガラと開けた。
「うわ…。すごいな…。」
いつもは無表情で取っ付きにくいといわれがちの聡も、雪化粧を薄く纏った山の景色に息を飲んだ。
早速体を洗い、露天風呂に向かう。こんな良さげな温泉の客がほとんどいないのはどういうわけだろうかと疑問を持ちながらも様々な効能のある湯に浸かりながら景色を一望していると、突然ガヤガヤと談笑しているような声が聞こえてきた。
お、やっと客が来たな何て思ってそちらをチラリと見ると、そこには4,50代くらいの肥満気味な男たちの集団が、前を隠しもせず一直線にこちらに向かってきているところだった。聡はなんとなく背筋が凍るような、気味の悪い違和感を感じ、すぐさまその場を立ち去ろうとしたが、こちらに向けられた下卑た視線のせいで身動きをとることが出来なかった。
「ひひっ、おい、兄ちゃん!一人でこんなとこ来てんのか?」
「随分と色白で綺麗な体してんじゃねぇか。」
「よかったらおじさんたちと一緒にお風呂入らないかい?気持ちいいことしてあげるよ」
口々に男たちが言いながら近寄ってくる。聡は恐怖に足が竦んでしまい、思うように動けなかった。なんとか逃げ出そうと周りを見回すが、露天風呂には今のところ自分しかおらず助けを呼んでも誰も来ないのは一目瞭然だった。
「…こっちに近づくな……!」
やっと絞り出した声で聡は低く唸った。
「おやおや、そんな体でおじさんたちを追っ払えると思ってるの?」
「まずは体を洗ってあげるからこっちにおいで」
そう言いながら男たちは聡を囲み、彼の腕や腰を掴み、洗い場の椅子に座らせ、石鹸をつけたタオルで体を撫で始めた。その手つきは明らかに煽るようないやらしさがあった。
「……やめろ……っ!!」
全身に鳥肌が立ち、手が震える。
「なんだよ、せっかく洗ってやってんのに。ひどいなぁ。」
「じゃあつぎはお兄ちゃんに洗ってもらおかな。」
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