ドキドキワクワクと思春期の塩っぱい感情を抱いて、高校生たちは奮闘する

ファンタジーの世界と、現実世界の高校生たちが交わる、異世界転移ファンタジー。
転生モノが多い今だと珍しい部類だけど、90年代のファンタジーの空気が基盤となっているので、ひと昔前のRPGゲームやファンタジー小説に親しんだ方には特に馴染みやすいと思います。
ライトな文章で読みやすいながらも、友人関係や家族とのこと、学校生活のことなど、それぞれが思い悩む過程の描写も丁寧で、寄り添いながら読み進められました。この辺のバランスがとっても心地よい。
重すぎず軽すぎずの、心に優しいファンタジーをお探しの方はぜひ!