超常学園都市サイアルファ

想人

第1話「俺が超能力者?」

俺の名前は「輪道 真澄」(りんどう ますみ)

何処にでも居るような中肉中背の16歳(男)だ。


超能力が当たり前なこの世の中で珍しいと言われている無能力者だ、まあ、珍しいと言っても人類全体の20%は無能力者な訳だが···

だいたい超能力者だと分かるのは6歳から遅くても12歳くらいでふと使えるようになるらしい友人曰く頭の中で使い方が浮かぶそうだ。


お前は学園都市に行かないのかと聞くと能力が平均値以下だからいいって、何かPSY値?

とか言うのが専用の機械で測れるとか平均値は100PSYパワーとか80くらいだったからって


「・・・うん?」


何かいつもの通学バスにて違和感を感じる

俺は窓の外を見てキョロキョロとしていると


「どうした?」


隣の窓側に座っている友人が不思議そうな顔をして見てくる。


「いや、まあ··気の-」


気のせいかと思った瞬間、窓の外に見えた信号機、白い車、そしてー

俺はすぐに席を立つとバスの運転手さんのところに行く


「すみません、少しスピードを落としてくださいませんか?」

「え?」

「お願いします」


俺の真剣な顔を見て何かを悟ったようにアクセルから足をはなし少しブレーキをかけた次の瞬間ー《キキィッ、ガッシャーン!!》

キッ・・と完全に止まったバス、その前にはトラックが白い車に突っ込んだ状態で事故をしたのだ。


「···は?」


運転手さんは何が起きたのかすぐにわかっておらず次第に顔を青くしていくゆっくりと俺の方へ顔を向けると口をぱくぱくさせて言葉が出て来ないようだ。


「あ··ありがとう、君のおかげで巻き込まれずに助かった、本当にありがとう!」


とりあえず警察や救急車や消防車が来るまで足止めをくらってしまったがどうして事故が起こるのが分かったのか警察の方に聞かれた俺は馬鹿正直にこう答えた。


「夢で見たので」


と・・・俺はただの偶然だと思ったのだがこのせいで学園都市のお偉いさんやヤバい人の耳にはいってしまったのだ。

俺には超能力はいっさい使えないPSY値検査にも何にも反応がなかった、はずだった。


「はい、おめでとう輪道 真澄君」

「はい?」


白衣を着た優男風の男性が学校にやって来た。

校長室に突然呼ばれて言われるがままにソファーへ座り込み書類を机の上に出されてニヤリと笑みを浮かべてる。


「君は潜在的深層意識能力者である事がこの私の調べによって判明した。

つまり分かりやすく言うとだね夢と言う形で君は限定的な予知が出来る能力を持っているのだよ。」


興奮したように鼻息を荒くしながら早口で説明してくれた。

俺は校長に向かってこの変な人誰?と視線を送るとため息をついてこの人に言う。


「斉狐(さいこ)博士、まずは名乗ってあげてください」

「ああ、これは失敬した。

はじめまして、私は学園都市サイアルファの研究所長兼教員主任の斉狐 蓮臣(さいこ はすおみ)と言う」


右手を出して前に持ってくる、俺ははぁ、と言いながら握手に応じると斉狐さんは言った。


「君を学園都市にスカウトしに来た」

「え?」


そこからが早かった、あれよあれよと書類を書かされほぼ強制的に決まってしまった。

俺の超能力はとても珍しく予知能力者は3人くらいしか居ないのだとか、でも俺たまにそう言う感じの夢を見るだけでスプーン曲げとかも出来ないのですが?

こうして俺は学園都市サイアルファに行く事になってしまったのだ。







初投稿させて頂きました。

こんな話があれば良いなと思いついたもので

拙いですが気にいってもらえれば幸いです。

投稿は不定期になりますがよろしくお願いいたします。

想人

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