第9話 博物館

夏休みまであと59日...

 中間テストが終わり、部活動が再開された!

 雪野「廉、テストはどうだった?」

 廉「クラス内順位は30位だったぞ、赤点を2つとってしまったからな」

 雪野「赤点2個取って30位なの!?高くない!?」

 廉「暗記科目がボロカスなだけだからな、お前は何位だったんだ?」

 雪野「私は10位だったよ〜!」

 廉「そんなに高いのか、すごいな」

 雪野「頑張ったもんね〜!!!」

 廉「俺も頑張らないとな!」

 部長「お前ら〜バスの中は騒いでいいけど、博物館に着いてからは静かにするんだぞ〜」

 雪野「東京博物館の写真を撮っていいなんて本当にすごくない!?」

 廉「ほんとだよな、毎年博物館の記録用の写真をこの部活に頼んでるっていうんだもんな」

 雪野「それだけ信頼されてるってことだね!」

 部長「よし、そろそろ着くぞ〜降りる準備をしろ〜」

 〜〜〜

 館長「今日はよろしくお願いします。今日は館内を指定箇所以外は自由に撮っていただいていいので、良い記録用の写真をお願いします。撮った写真のデータは全てこちらに送ってください。SNS等で拡散されると、罰金になるのでやめてくださいね」

 雪野「それじゃ、廉行こっか」

 廉「そうだな」

 〜〜〜

 雪野「わぁ〜!あの恐竜でっかい!よくこんなに沢山骨が出てくるね〜」

 廉「細部まで細かく撮っておこう、足りない骨のパーツを探すゲームとか面白そうだな」

 雪野(不審者...)

 〜〜〜

 雪野「ここは絵の展示場だね〜うーん…よくわかんないや!」

 廉「絵の良さって難しいな…うん、芸術は理論じゃないからな」

 雪野「感性が大事だね!」

 〜〜〜

 廉「これは…古文書だな、全く分からんな」

 雪野「そうだね、全く分かんないね、でもきっと展示されてるってことは大切な物なんだろうね」

 〜〜〜

雪野「わ〜!この工芸品綺麗〜!」

 廉「博物館ってこんなものも置いてあるんだな、すごく綺麗だ」

 雪野「ガラス工芸っていいよね〜」

 〜〜〜あっという間に時間は過ぎ…

 館長「本日はご協力いただきありがとうございました。皆さんが撮影した写真は大切に記録させていただきます。」

 部長「こちらこそありがとうこざいました。こういった写真を撮るのは貴重な体験ですので、非常に勉強になりました。」

 一同「今日はありがとうございました。」

 雪野(廉と2人で歩くの楽しかったな♪♪)

 〜〜〜帰りのバス~

 雪野「…で?なんでアンタがいるの?写真部だったっけ?」

 柏木「私か?」

 雪野「そう柏木」

 柏木「私は写真部では無いが、今日は地球の貴重なものを見れると聞いてな、着いてきてみたんだ」

 雪野(そんなノリで来れるんだ…)

 柏木「特に仏像なんかは素晴らしいな、仏の像と言われるだけあって魔力がある。今日だけで帰るための魔力を5%くらい集められたぞ」

 雪野「ちゃんと目的があったんだね!」

 〜〜〜雪野の家〜

 雪野「今日は沢山写真撮れて楽しかったな〜!」

 そうつぶやく雪野の手には、廉の写真があるのだった…

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