底辺高から短大進学したらQOL爆上がりした話

未琳

はじめに

 今から15年前、私は地方の高校を卒業し、隣県の短大に進学した。

 東大進学できたらドラマティックで壮大な物語になったのかもしれないが、残念ながら私は平凡な人間なので底辺高からちょっとランクアップした短大に進学できただけ。特に大きなドラマ性はないです。

 でも底辺に沈んでた状況からちょっと這い上がれただけでも、人生観が大きく変わったのは紛れもない事実です。



 私は田舎育ちで、地元で進学をしたいなら高校は5校しか存在しない規模。その5校も進学校・工業・商業・専門系・唯一の滑り止めの私立高校、という配分。地元しか世界を知らない私は進学するならその5校の中から選ぶ、というそもそもの選択肢が少ない中で専門系の高校を希望していたが、中学時代の不登校が原因で学力不振と出席不足から希望する高校に落ちてしまい、残されたのは滑り止めで受験した私立高校に入学するしか選択肢のみだった。

 地元唯一の滑り止め可の高校なので、その年の高校受験で落ちた生徒の9割はそこに入学を決める。

 高校は、勉学に勤しむには良い環境とは言えず、授業中の私語は当たり前、授業中に平気で教室を歩き回る生徒、行方不明になる生徒、いじめ、校内の万引き行為、教師の追い出し、学校外からの通報等々が日常茶飯事だった。

 学校は楽しいとは言えなかったが、勉強が好きだった私はかねてより進学を希望していた。元は四大希望だったが家庭の事情で短大進学に絞り、近隣に希望する進路の短大が無かったため隣県の短大に目を向けて、卒業後は短大に進学した。


 短大は人生観が塗り替えられた素敵な場所だった。高校ボロくそだったな!?と清々しく貶せるぐらいには塗り替えられた。比較すればするほど高校時代は人の道を逸れずに卒業できた自分を褒めたくなる。


 理由は大きく5つに分けて紹介したい。

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