超高身長ガールの高校生活!〜ペチャパイ女子の巨乳になる為の3年間は全て身長にいってしまい、今では身長2メートルです〜

赤はな

「おいテレビ番組ネット情報etc!話が全然違うんですけど!」①

「フッフフッフフーン♪」


「あら、随分ご機嫌ね。どうしたの?」


 明日の待ちに待った中学の入学式への期待に胸を躍らせ、テンションが上がり過ぎてたみたいだ。

 その浮かれ気分を、お母さんに聞かれたし見られた.....少し恥ずかしいかな.....


 私の気持ちをよそに、少し嬉しそう微笑んでいるお母さんに、ワケを話す。


「とうとう私も中学生だからね!これからは色んな所に友達と行けるし、門限も長くなって、大人に近づいてきたよ!」


「そういえば、咲良さくらももう中学生ね〜。約束通り門限も6時半までになって、もうお姉さんね....どんどん大人になって....嬉しいけれど、少し寂しいわね.....」


(そんな寂しがらなくても.....)


 親心に浸っているお母さんをスルーして、テレビをつける。確か、この時間は雑学系の番組がやってる筈。今日はどんな内容かな?


「今日のオケマルは、子供の成長期の正しい知識をご紹介!牛乳は実は意味が無い!?筋トレをすると、背が伸びなくなる?気になる噂の真実を一挙大紹介!」


「ふーん。」


 成長期に関する真実を大紹介ねぇ.....チラッ


「ん?どうしたの?」


「そういえば、お母さんって、結構ナイスバディだよね。」


「ナイスバディって.....お父さんみたいな言い方ね.....言われてみれば、確かにそうかも」


「言われてみればって......」


 形がアルファベットのDそのままなのに.....持ってる人はやっぱり感じ方も違うなぁ......

 ↑クラスの金持ちを思い浮かべて


「まぁでも、少し安心したよ。私が将来、胸が大きくなる事が、約束された様なものだからね!」

↑身長:143センチ 体重:39kg AAAカップ


「そういうものなの?」

(最近の子って、ませてる!)


「うん!なんせクラスの子が言うには、人の身長だったり、胸の大きさは遺伝で殆ど決まるらしいからね。親ガチャだよ親ガチャ!」


「......」

(最近の子って、ロクでもなかった!)


〈視点チェンジ〉


 どどど、どうしましょう.....流石に親ガチャは初耳でも解るロクデモなさ!


「ふーん.....」ブッコキー


 そのうえ、余裕に満ちたあの顔!我が子ながら少し蔑んでしまうわ!

 どうしましょう.....事実として私のは遺伝だし.....うん!嘘も方便!これも、大きな善行(子供の性根の改善)の前には致し方ないわよね!


「実はね咲良。実は私の胸は、遺伝ではないのよ!」

(子供にこんな事言うの....中々にキツイ.....)


「え?それ本当?」


「勿論よ!私は若い頃、それはそれは色んな事をしたのよ。牛乳飲んだり.....体操したり.....」

↑37歳が一生懸命考えた結果。これです。


「そうなの.....?」


「そうなのよ!」

↑もうヤケクソ


「そうなんだ.....ちょっと、部屋行ってくる」


 ドタドタ


 そう言い咲良は、あわただしく二階の自室に向かって行った。


(一応.....成功?でも、こんな簡単に騙されるなんて.....我が子ながらそれはそれで心配になるわね.....)



〈視点チェンジ〉



(.....急に不安になってきた.....どうしよう。あの胸がまさかの努力の成果?う〜ん.....)


 イヤでも、あの胸が努力のタマモノか?どれだけ努力しても親がサクランボじゃメロンにはならないし.....


「う〜ん.....」


・・・・・!


(そうじゃん!お母さんのが努力兼素質のやつなら、私も努力すれば良いじゃん!お母さんが出来たんだから、私も出来るでしょ♪)


 って考えても、何をすれば良いんだろ?またリビングに戻るのも、なんか嫌だし.....そういえば、最近は見逃し配信の番組もあるし、それとパソコンで調べれば良いかな?


 ポチポチポチ カタカタカタ


「えぇー!そうなんですかぁ!?」


 よし、取り敢えずコレを見ながらパソコンと一緒に調べよう。気になった事はメモだ。



〜1時間半後〜



(良し、結構調べられたんじゃないかな?)


 私は、発育が良くなる方法をまとめた一生懸命にまとめたノートを見て、しみじみと感じる。


 ふと時計を見ると、9時半だった。


(もうこんな時間か)


 発育を良くするには良い感じの睡眠が不可欠らしい。

 特に10時から2時までが成長のゴールデンタイムと言うし、早く歯磨きをして寝よう。



【中1前期】


 発育を良くするにはタンパク質が不可欠らしく、そして身近なタンパク質には2つがあるらしい。

 1つは牛乳なんかの動物性のタンパク質で、2つ目は豆乳なんかの植物性のタンパク質。牛乳はカルシウムも取れるけど、脂質が多い.....


(私はどっちを買えば良いんだろう......)

 ↑買い物のお釣りの使い道を考え中


(う〜ん......脂質って油のことだし、摂り過ぎちゃうと太るよなぁ.....そうだ!自分のお小遣いを足して2つ買おう。2つを混ぜて飲めば良いじゃん私天才!)


〈当時点〉

 身長:147センチ 体重:42kg 胸:変化なし


【中1後期の授業中】



 胸は大胸筋に支えられているから、姿勢が悪いと胸の成長に悪影響らしい。


(背筋はピンッ。机と椅子の間にグー1つ。足はしっかりと地面に着ける。グーペタピンってやつだね)


 最近は自分に合ったブラも選んだし、この調子で頑張るぞ!


「じゃあ、この問題がわかる人ー?」


(おっ、コレは予習した所だ)🤚


「挙げてるのは咲良だけかー?よし、じゃあ咲良、答えてくれ。」


「はい、答えはx=3/4πになります」


「「「おー」」」


「正解だ。感心するだけじゃなく、しっかりと授業を聞いて、考えるように」


 そう言い教師は、黒板に解説を書きながら、説明をしていく。


「咲良やるじゃん。やっぱり帰宅部は勉強する時間が違うねー」


「ふふん、どんなもんよ」ドンッ


 私は自信満々に自分の胸を叩き、誇らしげにそう呟いた。


「あれ?」


「どうしたん?」


「いや.....何でも......」

(あれ.....おかしいな......)


〈当時点〉

 身長:154センチ 体重:46kg 胸:ドラミング可



②に続く

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る