第7話 終幕
そう言って仮面の男は懐から光り輝く宝石を取り出した。
「六聖は、流石に少し分が悪い。今日はこれで帰るとしよう
そう男が言い終わるまえに、青年が剣を空で何か動かしたのが見えた。
その瞬間、男が手に持っていた宝石にひびが入り、あっという間に粉微塵になっていた。
「はいそうですか、と帰らせると思っているのか。」
そう言って青年は男を突き刺すような目で見た。そして青年は続けてこう言った。
「お前、見たところ大魔族だろう。お前らのせいで年間にどれほど死者が出ていると思っている。お前はここで、確実に殺す。」
「まさか帰る手段をこれ以上残していないと思っているのか?
そう言って男が消える、、、なんてことは無かった。
そこで男が初めて焦り始めたような雰囲気を出している。
「転移。て、、、。なぜ、、、だ。」
男がそう言っているすきに青年は男の眼前まで迫り、風を切り裂きながら剣を深く男の腹部に突き刺した。
青年がさらにもう一度剣を刺そうと構えているうちに、男はまるで最初からそこにいなかったように、忽然と姿を消した。
「!!くそっ、やはり無詠唱だとあのくらいが限界か。」
そう言って青年は懐から灰色の石のようなものを取り出し、こう言った。
「西の門付近、生還者2名至急保護を頼む。、、、、あぁそうだ。すまない。逃してしまった。」
言い終えた後青年はこちらを向いた。
「見たところ学園の候補生のようだな。聞こえていたかもしれないが、君たちはもうすぐ保護されるだろう。」
すると青年は消えていった。
「い、今のは、いった、いなんなんだ、、、?」
そんなふうに未だ動揺が隠せない俺を尻目に、サラはブレイブの方へと空気をかくようにして走り出した。慌てて俺もついていき、彼の体のそばにいきその安否を確かめた。
なんと彼は生きていた。が、彼の命の灯火が今にも消え掛かっているのを俺とサラは直に感じ取っていた。
その時、作業着のようなものを着た、サイドテールの女性が俺たちの前に現れた。
「その子、死にかけてるね。けど生きてる。」
そう言って女の人はため息をついた。
「はぁーあ。全くあいつ、ほんっとに魔力感知がザルだねえ。下手に才能持って生まれちまったやつの弊害なのかねえ。」
そういう女の人に、俺は声を震わせながらこう言った。
「ぁ、あの、ブレイブは。助かるんですか、助けて、ください。」
女の人は真剣な顔をして言った。
「ああ。助けるよ。もう私の前で、誰も死なせやしない。」
そういうと、女の人の体全体から光が溢れ、その光が手に集まった。
「
そう言葉が聞こえた瞬間、それまでの体の疲労が取れ、ブレイブの怪我も治っていくのが見えた。
そして女の人は俺とサラを交互に見て、言った。
「さて、今回のことについて説明しようか。」
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サラ殺すか悩みすぎて投稿遅れました。本当にすみません。
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