第39話 コミュ障を量産する

わたしが、出来れば死ぬ迄避けたいと思っているコミュニケーションの話。





そう思いつつも、他人に迷惑をかけるコトも死ぬほどイヤだと思っている。


なんというか、わたしも迷惑かけないからあなたもわたしに迷惑かけないでよマジで的なイメージ。


そこはちゃんと、お互いに不可侵でいようよって思っている。





わたしの感覚でいえば、誰かを頼りたくないって思っていて、誰かを頼ると恩を返さないとダメだと感じてしまって、そのコトが自分へのストレスになりがち。





恩を返すってコトは返す相手とのコミュニケーションが必要になるので、それをするくらいなら、恩を受けない方がいいと思っちゃう。





わかってんの、その感覚が駄目人間的発想なのは。





でも、自分の感情に嘘ついて生きていけないじゃん?





駄目なんだろうなと思っても、もう内側から湧き出るようにイヤなんだから自分はそういう生き物なんだなって思うしかないじゃん?





だからそういう自分を認めた上で、許して、じゃあどういう生き方をしていこうか、って考えたのよね。





結果、他人に頼らない為に、空気のような存在になろうって。





空気のような存在っていうのは、誰かの印象に全く残らないコト。


石ころみたいに、そこにあっても全く気にならない感じ。


空気みたいに間違いなくあるけど見えない感じ。





それを達成しようとしたらどうしたらいいか。





同じコトを地味に淀みなく繰り返すんだよ。


いってみれば、テンプレ通りのコトだけをするってコト。


あと、そのテンプレも誰かに違和感を与えたら印象に残っちゃうから、誰からみても不自然じゃない対応を選ぶ。


これはもう、人を観察したりして、とにかく編み出すしかない。





わたしは編み出した。





こうして他人の意識に極力残らない生き方を続けているわたしは、必要最低限かつ不自然を感じさせない程度のコミュニケーションは、あえて自分からとるようにしている。





コミュニケーションを徹底的に嫌うがゆえに、むしろコミュニケーションをある程度は受け入れる不思議。





ただこのテンプレ・コミュニケーションは、ある意味で本当のコミュニケーションじゃない。


だって、何も主張しないし、何も新しい出来事は起こらないから。





まさにわたしが望む状態。





こんなコトを考えて実行しているわたしは、ネットに自分の考え方や愚痴をばら撒いている。





駄目人間だからね。





今でも本当にテンプレ・コミュニケーションさえ必要としない生活が手に入らないかって妄想するコトはある。





ネット環境さえあれば、トレーダー?とかで上手くやればもしかしてそんな環境が手に入るのかなとか。 


あ、素人なんでそんくらいの認識ですみませんです。


何か技術があって、メールの受発注業務だけ我慢して自宅作業だけで食べていけないかなとか。


あ、素人以下略。





わたしがもうちょっと行動派だったらそんな可能性もしっかり確認して、そっちに向かうか向かわないかもっと考えたりとかするんだろうけど、今のところはその気になっていない。





すごくアクティブな女性の先駆者、の活躍を見るたびに、ああわたしにはああいうの無理ぽいなあと思っちゃう。





彼女達の見せない努力を感じる、もうビッシビシ感じる。


見せてる努力は、見せる用のヤツだよねって思う。


自分をどう見せるかっていう演出?プロモーション?プロデュース?をちゃんと考えてるじゃん、どう考えたって。





よく女性に限らず、ネットで自分の顔も名前も出してる人の活動を取り上げて、細かく丁寧な文句いう人いるよね。


わたしは、アレはなんか違うよなって思う。


文句いってる側が、なんか弱いよなって思う。





それはなんでかなって思ったんだけど、多分ちゃんとコミュニケーションを取ろうとしているか、っていう部分が違うんじゃないかな。





顔も名前も出してる人って、褒められるコトもけなされるコトも、コミュニケーションするつもりでいる強さがある気がする。


文句いってる人っていつでも逃げられる逃走経路を確保してる感じで、だから踏み込みっていうか、いってるコトの鋭さ?が甘い、鈍い?気がする。





わたしは自分がそういう弱さを持ってる気がしている。


だから、駄目人間なんだと思っている。





でもこれからも文句を垂れ流すけどね。


---

つづく

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