第36話 会議吟味

会議っていうのは組織の中で問題発生の温床であり、問題解決の場でもある不思議な空間、時間、だと思う。


会議ばかりが多い会社は将来性に課題がある、なんていう言葉を目にしたコトもあるんじゃないかな。





実際、会議の有り様や種類、ファシリテーションのイロハなどをちゃんと体系だった概念として教えられるコトがあるなら幸せな方で、大抵の場合はある日突然上司に言われるんだよね…。





 「今日の会議、進行ヤってくれる?今迄見てたから出来るよね」


 「(どっきーん!!!)マージでー!?」





考え方は色々あると思う。


そりゃ事前に概要を知らされてた方が初陣は大きな失敗をするコトなくやり過ごせるかもしれない。


知らないコトの不安感は本人にとって巨大に感じられるコトも知っている、でもその不安感は小さな問題。





会議はどんな内容でもどんな準備不足だったとしても始まってしまうし時間が来れば終わる。


所詮過ぎ行く行きずりの空間に過ぎない。





本当にそれくらいの考え方がイイよ。





会議は複数人の時間を使って行われるわけなので、無駄な内容に終わった時の残念感はかなり大きい。


それでもやはりどうってコトはない。


更にいえば、突然無茶ブリをしてくる上司はクズ認定しても全然良い。


でも機会そのものを毛嫌いする必要はないと思う。





準備した会議としなかった会議とでは、議論の質や会話の効率面で大きな差があるのは間違いない。


ただいずれの場合でも主催者、ファシリテーターのポテンシャルが結局会議の質を決定するし、それは付け焼き刃の準備程度では大した変化にならない。





会議は軽視するべきじゃない。


でも1番大事なのは会議が終わってからのアクションにかかっていると思う。





つまり、1番言いたいのはコレ。





会議が上手く進行出来なかったコトを猛省して次回の準備にやたら時間をかけるよりもむしろやるコトが目の前にはあるハズ。


会議を受けて発覚した、自分の考え方の穴や期日が明確になった宿題を「いかに次アクションの中に取り込んで行くか」とか「いかに自分の課題として心に刻むか」をヤルといいと思うんだ。





会議の終わりは同時にアクションの始まりでもあるワケ。


だからあまり最初から100点を目指して用意周到な会議をやったって、メッキは剥がれるものだぞ、っていう話でした。


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つづく

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