第21話 言葉が人生に刺さってくる
言葉の力は疑いようもない。
わたしはこれまでに、何度も言葉に身体を貫かれた経験がある。
言葉は単なる記号、空気振動を鼓膜で受容しだけ。
ただそれだけなのに。
言葉は思いもよらぬ変革をわが人生にもたらすのである。
言葉は刄であり、真綿でもある。
時に鋭く心を切り裂き、時に暖かく包み込んでくれるのだ。
わたしは言葉の力を信頼している。
言葉に表現できないものなんて信じない。
すべてのモノゴトはもしかしたら言葉で表現できないのかもしれない。
でもそんな言葉に出来ない何かなんて信じなくていいと思っている。
言葉にできないコトを、誰かに伝えたり共感したりなど、到底できないと思っている。
目と目で通じあう、ってコトは確かにある、って思った?
言葉を交わさなくても心が通じるコトはある、って思った?
でもそれが本当だって確信できる材料って何?
わたしは言葉が欲しい。
言葉を使ってわたしを打ちのめして欲しいのだ。
---
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます