サラの日記 -駄目人間は今日も-

第1話 駄目人間

わたしは駄目人間だ。

これは取り急ぎお伝えしておきたい。

どこがどう駄目なのかはこれから徐々に漏れていくと思う。

駄目人間を自覚すると人生がすごく楽になった。

これはたくさんの人たちに知らせてあげたい事実なんだけどな。

だってみんな、駄目人間のくせに自分で認めたがらないんだもん。

だから自分からしんどい人生に突っ込んでいる。

そういう馬鹿な部分があるから駄目人間なのかも？

でも駄目人間も悪いコトばかりじゃないんだよ。

誰でも駄目な部分を必ず持ってるんじゃないかな。

駄目な部分を自覚して愛して、それから他人との付き合い方を考えたら、それで十分なんじゃないかなって思うんだけど。

でね。

わたしは他人のコトがすごく気になる。

どういう系かっていうと、他人のミスとかが気になる。

もうガチで気になる。

あ、この人今自分のミスを隠そうとして話とばしたなとか。

この人ミスしたくせに最後まで謝らなかったなとか。

ミスしたコトに気がついてないから、なんかエラそうだなとか。

そういう系。

気にならない？

わたしはこういう系すごく気になるしすごく嫌い。

そのミスのせいでわたし迷惑してるんだけど。

あなたのミスのせいで、あの子帰れないんだけど。

こういうのすごくいいたくならない？

わたしは毎日何回かいいたくなる。

だからわたしは毎日何回か言葉を飲み込んでちょっとだけしんどくなる。

毎日ちょっとだけ気持ちが削り取られる。

わたしは駄目人間だから、そんな毎日を変えたいけど放置している。

駄目人間はそういうのを解決したりしなくって、こうやって文句いいなから目をそらすだけ。

わたしは毎日自分から目をそらして生きている。

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つづく