ゴッドエルフさん

プリオケ爺

トラック

「うわあああ!!!!!」


ラブホから右折で出たパート先の店長のクルマの助手席で、私は46年という短い生を終えた。


トラックに突っ込まれて。


ドコに?って助手席やん言わせんといてそんなん。



「おめでとうございます!不幸な死を迎えてしまったあなたに耳寄りなお話です。なんと百万人に一人のラッキーレぃディとして異世界転生がプレゼントされてしましました!今のお気持ちはどうですか?」


天使ぽい男の人がめちゃくちゃ話しかけてきた。

ちょうイケメン。


「は、はい信じられません夢のようです」


「そうでしょうそうでしょう。あなたはちょうすごいちからを授かり、剣と魔法の世界で素晴らしい人生を謳歌することが約束されてます!異世界転生わかりますよね?」


「え、ええ。子供の本棚にエロ本と一緒に置いてあったラノベ未満の素人風小説で自分の欲望の満願を目指しHする気も無い女の子たちを沢山はべらしながら好き勝手気ままに世界を駆け巡るお話ですよね私も大好きです」


虚構的演出のイロハが無いからスピード感があっていいのよね~、途中から使い始めてダレてきたり突然面白くなって「プロかよ!騙された・・・」てなったり「書籍化とはブクマ換金詐欺の焼畑ファイヤーだ・・・」てダイイングメッセージを残してエターナル未更新になったりと、界隈もろとも楽しめる・・・あ、そうだ。


「あの、悪役令嬢系などは選べませんの?」


カラオケで64ビート高笑い咆哮系共振絶叫とか練習してたんで、そっちがいいカモ。


「ムリです。でもエルフですよ!常若の種族エルフに転生!」


「エルフ!男子系虚構世界において美しさの代名詞的なアレですか!」


「そう!しかもゴッド!ゴッドエルフです!!!!!!!!!」


「え?ゴッ・・・」


「では行ってられませ」




あたしは死んだ。



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咆哮系うんたら~


ハウらせながらのシャウトですね。

GLAY完コピ目指すなら避けては通れない演出なんですがいかんせん遮音低いカラオケ屋じゃ試すことすら出来ない・・・


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