メンヘラマスク
青木向
第1話
優しい面をした詐欺師
偽善を振りまいて
あの子の心を操りましょう
モルヒネの香りで
酔わせ酔い回った彼女を
抱けるだけ抱いて
飽きて投げやりになったなら
行方をくらまして
幻惑に堕としましょう
気づけば
僕は持ち上げられ
君には
何も残らない
ああ、今日も切ない雨
含み笑い浮かべながら眺めていましょう!
優しい君の目に涙
心が切り裂かれ
「菜の葉に飽いたら桜にとまれ」
↑これこそが僕だよw
泣かせ泣きじゃくった彼女を
棄てるだけ逃げて
心壊すだけ壊したら
姿を隠すだけ
本性はピエロだから
何故だか
僕は聖人化し
君だけ
誰も慰めず
ああ、明日も切ない雨
嘲笑い浮かべながら眺めていましょう!
いつしか
僕はマスクをつけ
嘘吐く
息をするように
ああ、いつも切ない雨
歪んだこの心でまた人知れず泣いた…
メンヘラマスク 青木向 @daichinomizu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます