アプリの中のやつ

厘。

はじめに

 

 これを読んでくれている方々は、きっと何かしら身構えることになるのでしょうか? 或いは、斜に構えてこれらを読むことになるのでしょうか? 

 いずれにせよ、開いたという事実はいつまでも残り続けるものです。

 こんにちは。厘。と言います。

どんな思いでこのページを開いてくださったのかは様々あると思いますが、閲覧していただきありがとうございます。

 さて、はじめにと題しまして、まずはこの文章たちについての経緯をお話しさせてください。

 私は普段、二次創作で同人活動をしている人間です。形式は小説で、主に長編を書くのが好きです。執筆のスタイルはスマホのメモ帳にひたすら打ち込んでいく、いわゆるスマホ書きというスタイルでした。過去形になっているのは、最近そのスタイルを変えたからです。

 長編を書いていると私の場合は大体十万字前後になり、スマホでこの量を書くには体力、視力的にも良くないと思い、ついにタイピング式に変えようと思い至りました。

 しかしながら、私は外で書くことが多く、ノートPCは重量的にもかさばるし、と考え気軽に持ち運びできる電子パッドと折りたたみ式キーボードを買おうと、思いたったその時にはすでに購入ページを開いていました。

 キーボードの方はすぐに決まりましたが、問題は電子パッドのほうで、持ち運べるサイズの面で欲しかったのはiPad miniだったのですが、新品だとなかなかの値段です。ただ、他の電子パッドを見てもしっくりくるものが特になく、今後の使い勝手を考えると諦められませんでした。

 そこでダメ元で中古品も見てみると、型落ちしたものや多少角に傷ありなどで、新品の半分の値段のものがフリマアプリでいくつか見つかりました。使用感の度合いなどが画面上では分からないので、その点では少し不安があったのですが、どうせ消耗品だし、と結局は値段に負けて中古のiPad miniを一つ買いました。

 後日、いざ届いてみると、ちゃんとクリーニングされていて使用感もほぼ気にならず、これはいい買い物をしたかもしれない、と得をした気分になりました。ちゃんとリサイクル店の管理するところで購入したので。

 早速私は起動し、中のセットアップをしようとしたところで、それに気づいたのです。

 皆様は、『縦式』というアプリをご存知でしょうか?

 縦式と名前の通り、縦書きでテキストを作成や編集ができる、文字書きにうってつけのアプリです。同人仲間の文字書きの友達もこのアプリを使っており、今回の話しを聞いておすすめしてくれたアプリでした。

そのアプリが、すでにインストールされていました。

 中古なので、おそらく中身のクリーンアップを抜けてしまったのかもしれないと思いました。そんなことがあるのかは分からないのですが、現時点で私はそう考えております。ただ、友人におすすめされたのもあり、このアプリを試す予定だったので、最初から入ってるなら都合がいい、と私はアプリをタップしました。

 中には、縦式で書かれたテキストがすでに入っていました。

 このアプリを使ったことある方は分かると思うのですが、縦式はアプリを開くと「最近使った項目」と題された画面の下に、書いているものがそのままファイルになって並んでいる形になります。その画面いっぱいに、文章テキストが並んでいました。しかも十、二十ではなく、軽くスクロールしただけでも五十以上のテキストがありました。

 タイトルはどれもバラバラで、それだけではどんな内容かは分かりませんでした。

 私は不思議だとも、不気味だとも思いました。ただこれだけ数があると興味は湧きます。今思えば新手のウイルスかもしれないのだから、少しは警戒しろ、と反省していますが、ちょっとぐらいならと、ファイルの数個をタップしてテキストを見てみました。

 小説などかと思いましたが、どうやらどこかの雑誌に投稿しようとしていた文章らしきものだったり、かと思えば日記調のようだったり、内容が釈然としないメモ書きような文章だったり。そんなものばかりでした。

 曖昧な言い方なのは、読んだ私が、正直どういった意味合いの文章なのか、判断できないからです。

 ここで本題になるのですが、これだけの数のファイルを消すのは簡単です。しかしながら量が量なのもあり、軽く読んでしまったために中途半端に興味が刺激され、消すのが少し惜しくなってしまったのです。

 なので、こういうのは自分だけではなく、他の方の意見が聞きたいところ。と、この文章群をこちらのサイトに投稿してみることにしました。身近な友人に見せるの考えましたが、この文章達についての詳細などを知っている方がいるかもしれない、と不特定多数が見れるような場所を選びました。幸い、カクヨムは普段から読む専門で使っていたので、身近なサイトです。

 自分で書いたものではないものの、ここは読んでいただくための場所。一応小さなことですが、文章テキストは読みやすいように誤字脱字の修正、勝手ながら独自の解釈と解説などをして、できる限り読みやすいように形は整えました。

 しかしそれ以外はほとんど原文で掲載いたします。閲覧はしてましたが、投稿するのは初めてなので、作法などが間違っておりましたら申し訳ありません。そもそも出所不明の文章を載せるところが、少しおかしな話なんですが。

 文章の雰囲気や掲載の理由を鑑みて、一応ジャンルはホラーにしていますが、特に怖い描写、残酷な描写などは見受けられないかと思います。変なもの、という印象です。

 以上が、今回この文章群を投稿するに至った経緯となります。少しでもこの文章についての情報、雑誌の切り抜きや、ネットで見かけたことある、似たようなことを聞いたことある、既視感を感じる、同一存在を見たことがあるなど、どんな些細な意見や感想でも構いません。

 そんなことがあった場合は、レビューなどのコメント等で教えてくださると幸いです。また、もしこの前の持ち主の方がいたら、ぜひ声をかけてくださいね。

 私の個人的な趣味にお付き合いしていただくことになりますが、どうぞよろしくお願いします。


 皆様の言葉を心よりお待ちしております。

 

                                              厘。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る