第27話 特別入門者の噂

第27話 特別入門者の噂


?『おいっあの子が、例の…』

?『ああ、なんでも魔導協会会長と知り合いらしい』

学園内は、もう噂が広まって居た

?『あの…』

そこに、1人の少女が話を持ち掛けた

シェルピー『何でしょう?』

パメラ『はっはい』

ミレイ『私は、ミレイと言います。此処の学園の最有力入門者の1人ですが…』

ミレイ『お二人に、聞きたい事がありまして』

彼女の、話によるとどうやら特別入門者に興味があるらしく特別優遇に、あまり

寛容的では無い他の貴族の皆様と違い彼女は、自らの才のみでこの一級学園に入られた事を聞かされた

そのために、興味を持ったそうだ

ミレイ『私、リメイルさんのファンでして此処を出られていると聞いて私も、この学園を選び入りました。』

ミレイ『特別入門者とは、どのような事を致しますか?』

私が、話すより先にシェルピーが答える

シェルピー『特別入門者は、魔導協会会長が直接推薦して実力関係無しに短い期間で出門出来るそのため、私達は10日で此処を出ることになります。』

シェルピー『此処を入ったばかりですので、直接何をするのかはまだこちらも分かりかねます』

ミレイ『成程…特別入門者は、身分によるものでしょうか?』

シェルピー『私は、実は…王族でして本来学園には入らなくても公認魔法師として扱われます。』

シェルピー『パメラさんは、噂にある通り魔導協会会長とどうやらお知り合いらしくその権限で特別として入門出来た見たいです』

シェルピー『私は、魔法について少しは知識があるのですが…パメラさんは、一度も今まで魔法に触れて居なかったので無知のようです』

パメラ『はい…その様です』

ミレイ『そうですか…えっ王族!これは、失礼しました。シェルピー様と言えばあのヴァラメンスの第三王女様』

ミレイ『まさか、ご本人に直接お会いできるとは…』

ミレイ『でも、噂されている理由は他にもありまして…パメラさんあなたの魔力がいわゆるダダ漏れでして魔力を感知する力を身につけた私達には、とても強く感じてしまいます。』

パメラ『それは、ごめんなさい』

ミレイ『ここは、魔法を扱える者達の国そこに住まう人達も当然、驚いて居たことでしょう』

ミレイ『なので、それではいけないので私が魔力操作を教えましょうか?』

パメラ『本当ですか?ありがとうございます』

とても良い人だ

こうして私は、魔力操作を覚える特訓に掛かった

ミレイ『まず、魔力を持つ者には魔力感知と魔力操作が必要不可欠ですもちろんこれらの力は魔力を持たない人には使えません』

ミレイ『ですが、魔力を持たなくても視認は出来ます。目に見えない力も時には、有りますが』

ミレイ『なので、魔力感知が必須と言うことですね』

ミレイ『これが、魔力感知の基本で有り磨けば、遠くからでも感知可能です。私は、学園内までなら感知出来ます。パメラさんの魔力で溢れて居ますが…他の、反応が消える位』

パメラ『すいませんすいません』

きっとラグスさんも、驚いて居た事だろう迷いの森に単独で入っている者が、魔力操作が出来ていないそれは、魔法を知らないと同義であり伝えても理解出来ないからわざと伝えないで居た…

もしかして…ソルジャーウルフに気付かなかったのって…


ミレイ『パメラさんには、ダダ漏れしている魔力がございますので魔力感知と魔力操作が可能になります』

ミレイ『魔力操作で出来ることは、大きく分けて三つ、一つは魔力を隠すこと必要な時に必要な分だけ出して使用する。二つはその名の通り魔力を操ることそれは、魔法を自在に操るのでは無くそれは、応用術や何か他の特別な力によって行われますのでこの際は、一旦置いておきましょう。魔力を操るは、自身に巡る魔力を上手くコントロールして制御します。三つは、物に自身の魔力を付与することこれは、剣や杖などに自身の魔力を付与して強化したりその武器に特殊な魔導具がある場合は、それらを発動させたりも出来ます。』

ミレイ『自身の魔力を隠す、自身の魔力をコントロールし制御する、自身の魔力を物に付与するこの三つが魔力操作の基本です。慣れれば、局所的に自身の魔力をチラつかせて仲間に、把握させたりも出来ます。』

ミレイ『では、魔力操作のやり方ですがそれは人それぞれです。自分をイメージする感覚だったり、自分を斜め上から観察する感覚だったりこれは、魔力感知も同じで人の心を読もうとする感覚だったり、人の動きをイメージする感覚だったりその人が、生まれ付き持つ感覚によって左右しています。』

ミレイ『つまり、人の教えによって身につけるものでは無く、魔力操作と魔力感知は魔力を持って生まれた時点で身に付いているものです。』

ミレイ『なので、ある意味凄い珍しいんですよパメラさんは…』

ミレイ『まるで、魔法自体が無い世界から来た様だ』

ミレイ『冗談は、さて置いて』

ミレイ『まずは、パメラさんが生まれ付き持って生まれた感覚を見つけねば成りません』

ミレイ『パメラさんが、生まれた時のあの瞬間を思い出して下さい』

ミレイ『あの時、本当に最初から最後までご自身の感覚で生まれましたか?』

ミレイ『本来、人間は自分の生まれた時の瞬間を覚えているものではありません』

ミレイ『ですが、パメラさんは違う生まれた時の自分を見下ろしているような感覚でしたよね?』

言われてみるとそうだ…確かに、不思議な感覚だった

ミレイ『原点に戻って思い解してみて下さい自然の中の小さな村、人が蔓延る大きな町自分の生まれた故郷を振り返るのです。』

ミレイ『パメラさんは、忙し過ぎたのかもしれません感覚を、忘れるぐらい』

静かに、自分をイメージする感覚が実るそれは一瞬だった…

ミレイ『やはり、凄い才ですねこれは、特別と呼ばれる訳ですよ』

自分の分身が一つになる感覚があったこれが…私の感覚

すると、さっきまでの私とは違い何か軽やかな気分になった

ミレイ『魔力は不思議で、自分の体力や身体の耐性を緩和してくれるんですよ』

ミレイ『通常では、熱い・寒いを緩和したり程度ですが、持つ属性によって元々耐性を持つことも有ります』

ミレイ『炎なら寒いに耐性を持ったりね』

ミレイ『これで、あとは魔力感知ですねまだまだ覚える事は山ほど有りますが魔力操作と魔力感知だけあればだいぶ変わりますよ』


レクサム『パメラの、あの目立ちたがり屋のような主張激しいダダ漏れ魔力が感じなくなったな…』

ゼイル『ああこれで、警戒できるな試験?の時や掻き消されて全く機能しないからどうにでもなれって感じだったがどうもずっと言えなかった』

レクサム『だから寝てたのか』

ゼイル『あれは、周りが低レベル過ぎたのもある』

レクサム『あれ、めちゃくちゃ重いよな…何か、全てを否定されている感覚マジで、アイツの魔力デカ過ぎだろ』

レクサム『まっそれでも、守ってやりたい気持ちはあるが…』

ゼイル『俺もな…どうもほっとけ無いんだよな』

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