第26話 遠征試験3

第26話 遠征試験3


巨大な氷の壁が、消えていく

カルドラ『取り敢えず、任務の一つをこなした怪我は、無いか?』

レクサム『あの余裕…かなりの経験があるらしい』

カルドラ『ああそれだが…私は、元々冒険者だ。数多の戦場を体験しただの雇われ魔法師から魔導将軍となったが…』

カルドラ『私の特性は、学園には不向きであり危険性があるため私は自分で学園の道を閉ざした。』

カルドラ『引退した私を、今の会長が教師として迎入れてくれた』

レクサム『戦場経験がある冒険者が教師か…公認魔法師と戦場経験者だとやはり経験があるか無いかでこれだけ変わるのか』

カルドラ『雇われ魔法師は、戦場で沢山の人を殺める。それは、選ぶ権利など無い』

カルドラ『冒険者は、知名と金が要る』

カルドラ『今は、ギルドがあるがギルドに入ってない者は、無名の冒険者のままだ』

カルドラ『単独冒険者は、常に危険が付き纏うギルドは、複数の仲間達と協力試合旅をする』

カルドラ『君たちも、自分の選んだ道を踏み外さないためにも選択は慎重に選ぶべきだ』

カルドラ『私の、言葉はただの綺麗事と思ってくれても構わない人を確かに殺めて来た私だ。思われて当然だろう』


カルドラ『魔法は、裏切らない。使い方次第では、人を簡単に殺められるだが、困難だが、確かに人を守れる。さっき私が、守って見せたみたいに…』

カルドラ『目的地が近い、教師は君たちの意見で変えられる』

カルドラ『このまま問題なければ着いてきて貰いたい』

私は、カルドラさんの後を追う

レクサム『パメラ…』

パメラ『私達を確かに守ってくれました。カルドラさんは、私達の教師です』

カルドラ『面白い子だ』

シェルピー『そうですねその通りです。』

ニイ『彼の魔力に危険性はありません。さっきので証明されました。』


カルドラ『それでは、向かうとしよう』


カルドラ『応援を呼んだのは、他にも意味がある是非とも、君達にこの者達の、全ての力を見てやって貰いたい』

レクサム『!』

カルドラ『此処には、公認魔法師がおられる』

?『公認魔法師』

?『あの一級魔導学園を出ている』

?『噂では、魔導将軍と互角かそれ以上の実力が居るらしいぜ』

?『ギルドにも数人居るらしい』

レクサム『周りがザワつき出したな...黙らせるか』

シード『いや辞めておけ一応こいつらは、貴族の者達だ安易に敵に回すな』

カルドラ『パメラさんとシェルピ一様は、私が直接見よう...こちらへ』

目的地に着くとカルドラさんに呼ばれる


カルドラさんの、後を再び追う

少し歩くと、岩の空洞があり入ると涼やかな風が吹く

空洞を抜けると、そこは花畑が広がっていた


カルドラ『ここは、来たるべき特別入門者の為に会長が決めた場所だ』

カルドラ『あの広場で、休息を少し取り試験を行おう』

私は、言われるままに休息をしシェルピーが先に呼ばれる

シェルピーの魔法属性で最も反応が大きいのは『水・風・地』だった

カルドラ『とても、心優しい属性だな...微かだが光属性も感じられる』

カルドラ『このまま磨くと、光属性も扱える時が来るでだろう』

カルドラ『さらに、現時点で扱えるのは、

結界術・回復術だな更に、貴女様は応用術にもセンスがある』

カルドラ『応用術は、私の使って見せた属性変化を行うのに最も重要な術(すべ)です』

カルドラ『しかも相手に一見、特性に見せることも可能であり戦闘でも汎用性が高い』

カルドラ『剣の腕は、無い様ですねもしかしたら、杖に才があるかもしれません』

カルドラ『こちらで、特注の杖を用意致します。』

カルドラ『パメラさんも』

そして、私の番が来た

カルドラ『パメラさんの属性は感じられませんね』


やはり私には、才が無いのだろうか...その時の私は、そう思っていた

カルドラ『と言うより...感じた事が無いですね』

カルドラ『通常、魔法属性は炎・水・風・雷・地の基本属性と光・闇の希少属性で分けられます』

カルドラ『そして、基本属性には応用術・結界術・召喚術が扱え』

カルドラ『希少属性には、先程の三つの術と光属性では、回復術が闇属性では、紋章術が扱えます。』

カルドラ『では、パメラさんの魔法属性は何かですが...今まで、私が魔法と関わってきて一度も目にした事がありません』

カルドラ『もしかしたら、何か特別な力があるかもしれません』

カルドラ『これは、将来に期待するしかありませんね』

カルドラ『パメラさんは、回復術に適正があると、入門官から聞いております』

カルドラ『シェルピー様は、心優しい属性をお持ちで…パメラさんは、人を助ける寄りの魔力のセンスを持つ』

カルドラ『とても似ていますねお二人共』

その時の私とシェルピーは、照れた感じで嬉しかった

カルドラ『他にも、磨けば応用術に結界術や召喚術も使える時が来るでしょう』

カルドラ『ふう』

カルドラ『私の、合わない喋り方では疲れます。そろそろ戻しますね』

カルドラ『異常で任務を終わります』

カルドラ『では、戻るとしょう』

来た道を戻ると、レクサムが呆れた顔で出迎えた。

レクサム『でっどうだった?』

カルドラ『シェルピーさんには、希少属性が見え隠れしていた...」

カルドラ『後は、引き出すだけですね』

カルドラ『パメラさんには、見た事が無い属性を感じられたな』

カルドラ『まぁ感じたと言うよりダダ漏れでだったが…』

レクサム『だろうな....」

レクサム『良く魔力切れしないよ

な...」

レクサム『!』

カルドラ『!』

レクサム『そうか、膨大な魔力!』

カルドラ『微かに漏れて居るとは言え寝ている時を、差し引いても上手くコントロールしていない彼女の魔力は何処から来ているのか?ですが...」

レクサム『どんな魔力量が、凄いやつでもいつか魔力切れを引き起こす』

レクサム『だから、魔導将軍の様な戦いに手慣れた者は、長期戦を嫌う』

レクサム『こいつは、魔力操作が全くできていない』

レクサム『だから、目立って居たんだが』

レクサム『カルドラこいつ大物ですわ』

何やら意気投合し出した

カルドラ『まあ私、35ですけど』

レクサム『それは、済まない喋り方整えるの苦手なんだわ』

また意気投合し出した

カルドラ『ところで見てもらった皆さんは、どうしょうか?』

レクサム『ああそれだが....」

シード『召喚術も使えない属性を持たない一体、何が出来るんだ?お前ら』

シード『本当に貴族か?』

シード『これなら、平民の方が持っている奴は持ってるぞ何かしらの強みを』

オウガン『美人は居ますので、合格です』

シード『何がだよ』

ニイ『基本属性は、一つお持ちですねこのまま、ゆっくりで良いので、引き出して行きましょう』

?『はい』

?『良いなお前』

ゼイル『あっごめん俺寝てた…』

ゼイル『ふあーでっ何の話だったっけ』

レクサム『それが....全然ダメだ』

カルドラ『人それぞれですからねー』

カルドラ『そろそろ戻りますか... 席を外している将軍殿も、任務を片付けて戻って来てらっしゃる頃合いでしょう』

レクサム(膨大な魔力...こいつが...)

レクサム(この魔力操作も出来ないコイツが...)

何やら、視線がゾクっと来る

私は、試験を終え魔導国オスマーズの魔導学園に戻るのだった…


?『うーん…膨大な魔力ねー』

カルドラ『何か分かる事は、ありませんか?』

?『でも、確かに引っかかる事はあるカルドラでも感じた事が無い属性を彼女は持っている訳だ』

?『僕も、沢山の戦場で多くの魔力を扱う者を見て来たけど…』

?『そんな奴は、居なかったかな』

?『もしかしたら、パメラには僕を優に越える魔力量を持っているのかもね』

カルドラ『会長を超える魔力量ですか…』

カルドラ『果たして現代に何人居るかですが…』

?『いやー早く会ってみたいな』

?『案外沢山居るよ…』

?『何故なら、今この時代に英雄軍として戦った方達が5人は存在する訳だし…』

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