第24話 遠征試験1

第24話 遠征試験1


カルドラ『教師のカルドラだ。』

カルドラ『今から、代々魔導学園に入門する者達の、持ち得る力を全て試す遠征試験を行いに向かう』

カルドラ『近辺で、魔の存在が確認されつつある私も、緊急の時は対処するが君達も各自警戒を怠らないように』

カルドラ『今回は、魔導将軍殿両方(りょうかた)はそれぞれの任務のため不在となったその代わりに、旅人とギルドから一人の公認魔法師と共に遅れて数人応援に来ると聞き受けた』

カルドラ『君達の中にも、小さな可能性を持っている者がいるだろう私達は、それを引き出すと共に、守り抜く義務がある』

カルドラ『私も、昔は君達と同じ入門者だったこの先どんな困難があろうとも乗り越えられる魔法師を目指してほしい』

カルドラ『伝統は守ったそれでは、向かうとしよう』

とても変わった先生だった。

真っ直ぐ前を向き一切後ろを振り返ったり周りを見渡したりしない

公認魔法師…一級魔導学園を出門し魔導協会から認められた魔法師

一体どんな方だろう


レクサム『姉貴、パメラとシェルピーが心配だ魔導学園の教師たちには引退した魔導将軍が着くことがある』

レクサム『だが魔導将軍自体、元々数少ない上に大体魔導協会が直接管轄下にある魔導学園に多い事だろう』

レクサム『しかもこの感じ、どうも嫌な予感がする』

ニイ『心配要りませんよ』

ニイ『今回の、教師であるカルドラさんとはついさっき会って話していますので』

レクサム『どんな奴だった?』

ニイ『やっぱり変わっていますね』

ニイ『真っ直ぐ私の顔を見てしっかり話を聞きますしそれは、良いのですが何かやたらと不思議な感覚があります』

ニイ『でもそれは、彼の魔力特性だと思います』

レクサム『だろうか…姉貴が言ってんだ信じるしかないが』

シード『さっきラノート殿が言っていたあの話が気になる』


ラノート『確認された魔の存在は、主従が結ばれていたつまり、主による召喚術によって呼び出されたものだ』

ラノート『本来、召喚術で呼び出した魔の存在を操ることは困難を極める』

ラノート『我々が呼び出す召喚術は、主に絆と信頼で成り立っている』

ラノート『召喚された存在を、絆と信頼無しに複数、解き放ち操るかなりの手練だ』


オウガン『ですが、召喚術は比較的五つの術(すべ)の中で最も簡単のはずですが』

シード『お前それ出来ないだろその代わり結界術がずば抜けているが』

レクサム『一つの術(すべ)を磨くのは簡単だそれすら出来ない者が居るからお前はまだ凄いだが五つの術(すべ)を扱えマスターしている奴は見たことが無い今回の敵も恐らく一つの術(すべ)を磨き抜いた奴だろう』

レクサム『近いな、カルドラの魔力を感知したカルドラという教師俺たちに魔力を感知させて居場所を教えているな』

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