第12話 戦いの行方


魔術使いのジーラは、何やら怪しげな術を立て続けに使い出す…


ジーラ『悪魔の心眼(イービルヴィジョン)』

ジーラ『悪魔の心臓(イービルハート)』

ジーラ『さぁ始めましょう私と貴方の舞踏(ワルツ)を』

召喚術をするメリットは、自身の剣技と魔技の強化である

召喚術によって呼び出す者の力と呼び出した者の力を共有出来る

魔の存在とは主に「悪魔や魔獣」などのより悪に染まる存在がそう呼ばれ

またドラゴンや精霊などのより聖なる力が宿る存在を「聖の存在」と呼ぶ

その存在には友好関係・絆を結べば召喚術で呼び出せるまた生まれ付き聖の存在に好かれる者または護られる者たちも中には存在する

最上階…それは全ての生きる者の頂点に位置する存在であり

またそれ相応の『特性』「能力のこと」を必ず持つ強力な存在である

召喚術で呼び出した者には人と同じ魔力を持つ者または持たない者もいる

慣れた人達は自分の生まれ付き持つ属性とより相性が良い者と友好関係や絆を結び縁を結ぶラグスの持つ属性は「雷と水だった」

ラグス『幻獣召喚「上階」風と炎のドラゴンカイザーラグーン』

ラグス『幻獣召喚「中階」水の精霊スピネル』

ラグスはジーラに距離を詰めるその時の私には、急に消えたような速さだった

ラグス『あの悪魔属性を持っているな…』

ラグス『闇か…』

ラグス『カイザードグーン炎の魔法ファイアブレイヴ』

ラグス『スピネル水の魔法命の泉あの少女にも頼む』

そう言うと精霊さんは私の目の前にエメラルド色に輝く泉を出現させるこれが魔法だ

不思議と身体が癒える感覚があったとても暖かい感覚疲れが取れていくような

そんな心地よさがあった

どうやら精霊さんの「回復術」のようだ

「回復術」は通常、光属性しか使用出来ないその範囲と効果は生まれつきの魔力量によって決まる「中階」という事は並ぐらいの量を持つ者が呼ばれる

巨大なドラゴンは強烈な炎を吐く

遠くからでも分かるぐらいの高温のようだラグスさんは私に温度が伝わらないように泉を出現させていたのだ

ジーラに直撃した…だが彼女にはダメージを受けていない様だった

ラグス『おかしい…おそらくあの悪魔の特性だろう彼女の魔力には特性は無いそう睨んで良いな』

ラグス『命の共有…そうか命の連携あの悪魔の耐性を彼女に分け与えているのか』

ラグス『それならあの悪魔の特性はリンクだ人と違って聖なる存在と魔の存在達には耐性が備わっている』

ラグス『そうと分かれば我が剣で裁くまでだ』

距離を詰め寄るラグスに対してジーラは魔術を使い出す

ジーラ『ダークミスト』

ジーラの周囲が黒い霧で覆われる

ラグス『あれは闇…希少属性か』

ラグス『詰められたく無いか…ファイアブレイヴあの霧を避け』

ラグス『雷と風で放つ魔法…』

ラグス『疾風迅雷』

強烈な暴風と共に激しい稲妻が走るそれと共に彼の剣は悪魔を貫いていた


ラグス『魔術師ジーラ君はなかなかやるだがその腕があるのに何故魔術を使う我々とともに国を守る道もあっただろうに…』

ジーラ『貴方のような相手と巡り合いたかった…』

ジーラは一言そう伝えると息を引き取った

ラグス『ジーラ…聞いたことある名だと思っていたがヴァルミスの令嬢か確かあそこは…数年前に焼け落ちたが』

ラグス『何でもいやこれはやめておこう』

ヴァルミスの屋敷そこは数年前に謎の殺戮が起こった場所だったその原因は後の調査で一人の少女が行ったことが分かり屋敷の者達を次々と殺害し尽くした場所

屋敷の者達はお金に目が眩みある貴族の息子と少女を嫁がせたそれが原因だった

自由を奪い仲は悪化あの最後の言葉とも一致していた…

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