第6話 剣技見習いのパメラ

彼はそのまま続けた

レクサム『今のメンバーだと、他2人が足手纏いだこれから2人の剣に対する才を見定める』

と言い彼は賞金を手に近くの武器屋に向かうとボロボロの剣を2つ購入して戻って来た

森の中に向かうと早速レクサムが呟く

レクサム『お前ら2人一斉にかかって来い』

レクサムはそう言うと剣を地面に置く彼は剣を構えず素手で受けるようだ

私とシェルピーは必死で走り剣を取る頃にはクタクタだった

剣は予想以上に重く持つ事もままならない

(こいつわざと鉄にしたな…)

パメラ『あの…剣士さん持てません』

シェルピー『私も…』

レクサム『だな』

と言いその瞬間大きな声で笑った彼を見てイライラを募らせる

私が初めて怒りを覚えた瞬間だった

と同時に悔しさも抱いた

私は泣いていたシェルピーも釣られて泣いたレクサムは驚いた顔して(そんなつもりは)という表情をしながら心配そうに近づいて来た

こんな事で泣いていたらいつまでも彼の足手纏いになる分かっていた

分かっていたがあの時の私にはどうする事もできなかったそう…不意打ち以外は

近づいて余裕をこいているレクサムが困り顔でお姉さんの方を見ている隙をついて渾身のパンチをお見舞いする

はずだった

彼は背を向けながらも空いている手を使い私の小さな拳を受け止めた

そしてこう言う

レクサム『残念…お前が俺に勝るのは一体いつだろうな…』と

彼のその言葉を聞いた時彼が見せた(テヘ顔)を見て私は初めて性格の悪い人と出会った気がした

2度泣きしたのも初めてだった

でも教えて貰った、どんな時も敵に油断を見せてはいけないと

こんな人でも今になって振り返ると沢山の事を教えてくれた大切な存在だ


レクサム『あとは、馬車も必要だなこいつらをいざとなった時に隠せて…時間稼ぎ出来る代物を、荷物持つの怠いし引っ張らんでも勝手について来る賢い馬も欲しい』

涙でぐしゃぐしゃになった私の顔を

ハンカチで拭きながら優しく微笑むニイさん

とてもレクサムのお姉さんとは思えないほど正反対だった

でも何故10年も前から会ってこなかったニイさんの剣の腕前を見なかったのか

これは最近になって話を聞くと

レクサム『姉貴は魔法使えるから良いんだよしかも魔法は非公認の魔術より頼もしいし』

だそうだ

この世界には2種類の戦い方がある

1つは生まれ付き持っている魔力によって使える魔法と魔術があり

魔法は、各国家が独自に登録・管理している公認の魔技(まぎ)「魔力によって使われる人々によって編み出される技・戦い方」

でありその数は日々増えている

魔術は、各国家が登録・管理していない

未知と危険が伴う

警戒が義務付けられている、魔技(まぎ)のことである

つまり魔法を使える者は各国家の中では公式として認められた(本物)の魔法使いであり

ギルドなどの戦いや冒険を専門にする人達からは、喉から手が出るぐらい欲しい存在なのだ

魔力にも持つ者と持たない者がおり

それは生まれ付いて決まっている

また、魔力には属性があり持つ者が比較的多い属性を(基本属性)「炎・水・風・雷・地」があり

さらに、持つ者がその中では極端に少ない属性を(希少属性)「光・闇」がある

レクサムは存在こそ知らないが他にもあると言っていた

一方もう一つの戦い方は剣による戦い方だ

2つ目は剣の才能を持つ者達が日々磨き上げている剣法(けんほう)と剣術だ

弓や槍などもあるがあまり人気が無いらしく各国の軍隊の武器として重宝されるイメージが根付いておりそう言った呼び名は無い

剣法(けんほう)は、先程の魔法と同様

各国家が登録・管理している剣技(けんぎ)のことである

これの面白いところは、使う者に魔力がある場合、持ち主の魔力属性と組み合わせて様々な剣技が可能と言うことだ

さらに、その持ち主に「界門(かいもん)」がある場合さらにその効果が増す事も期待出来ることになる

一般的に剣による戦い方は魔力と違って

才が無ければ使えることは無く磨けば比較的誰でも使える点が評価できる

剣術は、先程の魔術と同じで各国家が、登録・管理する公には、認知されていない未知と危険が伴う

警戒が義務付けられている剣技になる


次の目的地は『王立国「王が治める国のこと」リートグルム』

自然と共に生きる者達の国

そこには、ダンジョンと呼ばれる

毎年、そこに立ち入った冒険者を帰らぬ人にして来た

場所があるとレクサムが謝りながら教えてもらう

私は、宿屋に泊まると

今までの微かな冒険を古い祖父が残した本にまとめた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る