【6月20日 曇り】
【6月20日 曇り】
今度新しく販売されるというオイルを、発売前にお試しで使わせて頂いた。
保湿効果はもちろん良いのだけど、すっきりとしたカシスの甘い香りがわたしの好みドンピシャで早速店長に仕入れをお願いしてきたところだ。
このオイルをつかった新しいメニューも考えてみよう、最近目覚めが悪くてとおっしゃっていたお客様にも薦めてみよう、とモチベーション爆上がりの状態で帰宅途中、後ろから声をかけられた。
「ねえねえお姉さん、大丈夫?」
「え?」
考え事をしていたわたしは、反応がおくれ一瞬ガードを緩めてしまった。
反射的に声をする方を見てしまった、やっぱり知らないお兄さん。
気さくそうな笑顔だが、他人of他人。
「お金とか困ってへん?お姉さんやったら稼げると思うねんけど~」
そしてキャッチ目的の人は反応しちゃ特に面倒くさい。引っかかった!と言わんばかりにグイグイ来る。あ~やっちゃったなあ。
こういう時、どうするのがいいか?
わたし昨日ここに来たばかりなんで日本語わかりませんねんってぐらいの勢いでスルーを決め込むこと。
「お願い!ちょっとでいいから、3分でいいいから話聞いてくれん?」
無視無視無視無視。
「悪い話やないと思うねん!あ、もしかして今から仕事的な?」
無視無視無視無視無視無視無視無視。
「おい、無視かよ。呪うぞ」
チッと舌打ちと吐き捨てると彼は次のターゲットを模索を始めた。
呪われるん。
明日洗濯物干したとたんに、雨降ったりするんかなぁ。
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