episode45 焼肉

「やっきにく!やっきにく!♪ランランラーン♪」


麗がはしゃぎながら焼き肉屋の前まで来た。そして焼き肉屋に入る。お肉のいい匂いが漂い、食欲がそそる。

店内に入ると店員さんが優しく接客してくれた。


「3名様ですね、こちらへどうぞ~。三名様ご来店でーす!」 

「いらっしゃいませー!」


「こちらの席へどうぞ~。注文はそこのタッチパネルからよろしくお願いいたしますね~!」


店員さんが席を離れる。早速タッチパネルを操作し、食材を見る。


【お肉】

カルビ一人前     560円

はらみ一人前     680円

牛ロース一人前    600円

………

【ドリンク】

コーラ        200円

カルピス       180円

メロンソーダ     180円

『期間限定』エナドリ 280円     

………

─────────────

食べ放題、飲み放題コース【時間無制限!】

お子様(12歳以下のみ)  3000円

大人          6000円


「あっ!お姉ちゃん!食べ放題コースってあるよ!私たちは高校1年だから…大人料金だね!」


???破産の予感がする…。とりあえず僕の財布の中身を見る。ちょうど2万円入っている。どうしてこんなタイミングで3人分払える料金あるんだよっ!


「じゃあ、食べ放題コース3人前ね!カートに入れてっと。注文!」


ポチッ「ゴコウニュウアリガトウゴザイマス。ユックリシテイッテネ!!」


機械音声が流れ、購入完了する。絶対ここの店、解説動画好きだろっ!

この時、財布の覚悟ができた。


「じゃあ、バンバン注文するぞっ!」


僕はタッチパネルを操作し、複数注文する。牛肉に豚肉、鶏肉などなど…。

ドリンクはそれぞれ聞き、注文した。数分後、店員さんが商品を運んできた。


「お待たせしました~!牛タン、ロース、ハラミ、カルビ…………コーラでーす。ごゆっくり~。」


机の上はお肉でいっぱいになり、さっそくトングを取り焼こうとすると、海原さんがそれを止めた。


「ちょっと待った!まず初めに乾杯でしょ?ほらドリンク持って!」


「ああ、忘れてたっ。それじゃあ、、」


「乾杯!」 「かんぱーい!」 「乾杯。」


容器をコンッ!とぶつけ合い飲み物を口に運ぶ。

ゴクッ!ゴクッ!

喉を鳴らしながらエナドリを飲む。期間限定だから頼んたけど、案外美味しいんだなっ!今度からこれ飲もうかな…?僕はまた知識が増えた。おっと、ドリンクに気を取られていたけど今日はお肉!焼くぞっ!


「お肉焼きますよ~。まずはカルビから…。」


肉を網の上に乗せる。乗せた瞬間になる音がたまらないっ!この「ジュゥゥゥゥッッッッ!」って音が気持ちいい。


「わー!いい音!」


「さすが牛ねっ!早く食べたいわ!」


2人も気分上々だな。ってことで網いっぱいにカルビ、ステーキ、ハラミを並べる。

肉から溢れる肉汁は網の下へ落ち、ジュゥッ!って音が鳴り響く。これもたまらん!


しばらく焼き、焼きあがる。


「おっ!焼きあがったぞ~!取り皿、取り皿……。」


取り皿に肉を避難させる。焦げたら不味いしな。もう我慢の限界なのか2人がもう箸を持っていた。


「いい茶色だー!食べていい?」 「私も食べていいかしら?」


「勿論だ!いっぱい食べるぞっ!」


「おー!」 「はーい!」


そして3人は勢いよく食べる。口に運ぶと、まず初めに肉の周りについている肉汁が口の中をコーティングする。そこからが本番だ。お肉を噛むと、追加で肉汁が出てくるし、さらに噛み応え抜群!これだからお肉は最高だ。久しぶりに味わって食べたかもな…。


「おいしー!このお肉サイコー!」


「そうだろう~!まだまだあるから遠慮はいらないよ~!」


3人は腹が満腹になるまで食べまくった……。


「お腹一杯になったー!ご馳走様~!」


「私もお腹一杯だよっ!ご馳走様でしたー!」


「じゃあ帰りますか~‼今日は満足したよ。」


そうしてレジへ向かう。店員さんをレジへ呼ぶと会計をしてもらった。支払う値段は…恐ろしいものだった。


「お会計、18000円でーす!お支払いは?」


「現金で……。」


「2万円お預かりします!お返しの2000円ですね~。ご来店ありがとうございました!」


3人は店を出た。


「あ、そういえば通知が来ていたんだけど交流会は無しになるって~。残念だな~ルイ君と戦えないのが~」


「そっ、そうですね~ははは~。」


いや普通に戦いたくないんですが?!そんなことを話しながら僕たちは家で帰った。


いつになったら僕の平凡は日常が戻るんだ???

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