episode31 連携

それぞれが能力を発動し、戦闘態勢へ入る。

そうえいばなんだが、味方の能力も知らないんだが…。これってチーム戦において致命傷では?まぁ戦いの中で理解すればいいか。


「危なっ!」


いきなり目の前からビームが飛び出てきた。あまり威力は高くなさそうだが、体力を減らされたくない。自分が最強って決まったわけではないので、しっかり警戒して戦うことを決めた。


「甘いぜっ。後ろを見てみなw」


「っく!」


2m後ろにナイフを持った人が立っていた。もちろん僕をめがけて刺し殺そうと来る。だが、スピードが遅い。僕は刀を出し、受ける体制をとる。


キャイン!バキッ!


「おい……嘘だろ?」


相手のナイフは砕け散り、完全に消滅してしまった。ゴメンナサイ。

当然だが、相手は動揺を隠しきれていなく、フリーズしていた。そこを僕は見逃さなかった。


「ごめんな。」


「グハッ!」


バシッ!ビューン!!


さすがに刀を使うと死んでしまうので、拳を相手の腹部に入れて学校のフェンスまでぶっ飛ばした。一人目撃破。


「てめぇ……よくも仲間を…!死ねっ!!乱射光線(ランダムシューティング)!」


さっきビームを打ってきた人がさっきより多くビームを乱射してきた。だが、威力はお粗末だ。そこで僕は、刀でビームを切ってみることにした。まぁいわゆる反射神経ゲームってやつだ。

僕は深呼吸をして、集中をする。


ジャキン!ジュウィン!キン!キン!ガガガガ、ギュイン!


このビームが1分ほど出た後、相手が疲れきって床に倒れた。このまま仲間と戦っているところに参戦してもいいけど、この人遠距離攻撃できるしな…。とどめを刺しておくか。


ボン!ビューン!バキッ!


僕はビームの人をさっきのナイフの人の所に投げつけ、とどめを刺した。なんか最後にバキッって音が聞こえたが、多分大丈夫だろう。


花村さん達の方へ向かう。距離は30mほどある。一瞬だな。

僕は足に限界まで力を溜め、解き放った。地面が結構削れてしまった。後で怒られないよな?


ビュン!


目的地にたどり着いて、状況を見る。僕たちの仲間は疲れ果てて戦闘困難。それに比べ、相手2人は余裕そうだな。そういえば、ここは炎帝結界(インフェルノ)が仕掛けられた場所。何か関係が?まぁどうでもいいんだが。


「貴方が最後の一人?」


「あの二人を倒したとなるとかなりのやり手みたいね。」


二人が話し終わると、二人とも一斉にかかってきた。何か策があるのか?とりあえず刀を出し、受ける姿勢を取った。

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