episode 24.5 ストーカーの成敗(岡崎 健斗視点)

「明日だ、遂に明日!麗ちゃんを手に入れれる!そうしたら好きなように……ぐへぇぇぇw」


と気持ち悪い顔をしながら笑う。好きな人を手にするのならこうなるのも当然だと俺は思う。ついに!ついに!半年以上の苦労が報われる!


俺は半年前、新1年生が入学して来た時だ。正直どうでもいいと思っていた1年生歓迎会の時にだ。

俺は一人の少女に一目ぼれした。銀髪に純粋な目、身長は少し低めだが無邪気で楽しそうな子だ。まさに俺の好きな子の特徴が全部ハマった、完璧で究極な人だった。

それから俺は色々調べる為に、1年1組に何回か「魔法道具(マジックアイテム)」を使い、バレずに調べた。

そこから分かったことなのだが、まず能力値はA、能力は不明。そして、妹らしい。兄の名前は知らん。まぁ他にもあるのだが話すのが長くなるしやめておこう。


そして、1年生が来て3ヶ月目。俺は麗ちゃんに告白をした。だけど、それは悲しく失敗に終わった。それでも諦めたくない俺は、世間で言う「ストーカー」をした。周りに引かれ続け、友達も話す相手もゼロになった。それでも麗ちゃんを追い続けた。


2週間前、他学年他学校交流会のメンバーに選ばれたのだが、どうやら麗ちゃんもメンバーらしい!そして、交流会用の服が配られるようになっているらしい。それを知った俺は、自分の能力を悪用して麗ちゃんを手に入れようと閃いた。


俺の能力は洗脳(マリオネット)。しかも時間指定まで出来ることに気づいた。だから服にその能力をかければ俺の思うがままに……

そうして服に能力をかけて今に至るのである。




おっと妄想に1時間かかってしまったようだね。さてもうそろそろ寝ようかな。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………………」


急に手足の感覚がなくなり、床に倒れた。痛みなどはない。

何が起こったのだ?!それに能力が使えない?!それじゃ麗ちゃんは!って誰かに連絡をっ!って手足の感覚がないし、スマホも触れない。それに動くこともできないし………。これって詰んでしまったのでは?


そうして俺は苦痛を味わいながら床で寝た。






岡崎健斗はこのまま一生これですw

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