episode17 実力差

「おらぁぁぁ!死ねぇぇ!!」


と男子生徒が俺めがけて突進してくる。マズいな。俺はこの人の能力値も能力も何も知らない。距離を詰められたら何攻撃されるかわからないし、最悪マジで致命傷だからな…。


「跳躍上昇(ジャンプ)、浮遊(フロート)。」


そういって、特大ジャンプをしてそのまま宙に浮く。これで一旦距離を取れる!

そういえば能力値によって、元の筋力とかが変わるはず。じゃあEXってどれぐらい体が強いのか?そう疑問に思ったので俺は地面に着地する。


「おいおいww空中から攻撃する方法がねぇのかよww」


と男子生徒に煽られるが乗ったら負けだ。俺はすかさず防御態勢に入る。最悪筋力が弱いままでいても、殴られるのには慣れているし。


「じゃあ、歯を食いしばって受けてみろぉ!」


と男子生徒が俺に近づく。少し遅く見えたがまぁ体力温存のためだろう。

そして男子生徒の拳が俺の腹部に当たる。が、痛さも感じないしチョンと押されただけだった。


「?打つなら本気で打ってよ。僕も抵抗する気がないからさ。」


「チッ。煽りやがって。」


と何故か男子生徒が怒る。そして恐らくだが、筋力強化の能力を持っているのだろう。ちょっと押される力が強くなった。ほぼ先ほどと変わらないが。

え?何で?本気を絶対出していないよね?あれで本気だとしたら攻撃力が皆無に等しいではなか。決闘で負ければいいと考えていた俺がバカだったな……さっさとこの試合を終わらせるか。


「氷(アイス)。」


この前みたいな方法になってしまうが、足を凍らせてグーパンを入れる。これで解決させよう。

上手く、相手の足を凍らせれた。そしておr……僕が一撃入れる。 


「この氷硬すぎんだろ!ってグハァッ!」


と男子生徒は気絶してしまったようだ。これなら戦闘不能だろう。


「先生。これは僕の勝ちでいいですか?」


「うむ。そうだな。この決闘、小鳥遊の勝利!」


と、先生が叫ぶと周りが


「うぉー!」


「あの最弱の人が勝った?!」


「賄賂でもやったんじゃぁ?」


などと周囲が騒がしくなる。僕は騒がしいのは苦手なので速攻で自分の教室へ向かう。


教室前には行ったいいもの、廊下に人が多すぎないか?数十人はいるし…。そしてその人全員から質問攻めをされた。これだから目立ちたくないんだよっ!と思いながらも教室へ無理やり入った。質問には無回答でいった。能力の事も聞かれたし…。さすがに能力がばれたら国相手だからな…。これだけは何としても守らなければ…!

それはそうとして、質問多すぎだろ。裁判後の質問攻めを食らっているような気分だ。何も僕は悪いことをしていないと思うけど。


そしてやっとの思いで教室に入れた。

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