episode4 性転換

俺は決死の覚悟で薬を飲んだ。

次の人生はみんなと平等に生きたいな………。俺はそう思いながら薬を飲んだ。


!!次の瞬間、俺の体は熱くなり共に激痛が走った。俺は立っているすら困難な状況になった。声すら出せないほど痛い。そしてそのまま気絶し、床に倒れこんでしまった。




「はっ?!!!」


俺は意識が戻った。え?生きていたのか?5分ぐらい気を失っていたのか?俺の中で困惑が増す。それと同時にもう一つ疑問ができる。今、俺の声異様に高かったよな……?


「ああああああああああ」


と小声で言う。やはり声が高い。後、めっちゃパワーを感じる。なんだか体が軽いし凄く力がみなぎってくる。なぜこんなパワーがあるのか不思議に思ったので鏡で俺の体を見る。

銀髪の長い髪、青色の瞳、透き通ったような肌、俺はどうやら女の子になったらしい


「なんじゃこりゃぁぁ!」


と、つい大きい声を出してしまう。それに反応して妹が2階から降りてくる。


「お兄ちゃんうるさいよ~!って誰?!どちら様ですか?!」


「え、俺だけど。小鳥遊 ルイ。お前の兄だぞ??」


そう発言した後、妹はさらに驚いた顔で


「えっ、本当にお兄ちゃん?それだったらお兄ちゃんいま女の子になってるけど…」


「やっぱり俺、女の子になったのか?」


「うん。見た目も、声も、全部女の子だよ!てか可愛いいいいい!!」


と俺に抱きついてきた。やばい妹が可愛すぎて尊い。

そしてその後、薬を飲んでこうなったことを妹に話した。薬を貰った経緯については風邪薬と言っておいた。強制的に渡されたとかだと妹に心配や迷惑をかけてしまう。だから嘘をつくことにした。


「いや風邪薬で性別変わるか!と言いたいけどマジで変わっちゃったからね…!」


と妹が突っ込みを入れつつ受け入れてくれた。俺としては有り難い。


「あ、そういえば服どうする?お兄ちゃんよかったら私の使う?お兄ちゃ…お姉ちゃんの身体的に私の服がちょうどなような気がするし!」


今、この妹お姉ちゃんと言った?なんか恥ずかしくて死にたくなる。

そんなことより妹の服を着る?!そんなこと許してくれるなんて俺の妹は天使を超えたかもしれない。と俺の妄想が膨らむ中、妹が早速服を持ってきた。


「お姉ちゃん!これ着てみてよ!」


と妹が持ってきたのは白色のワンピースに黒色のリボンが付いた服だった。


「いやいや…これ着るのハードルア高すぎないか?第一俺がこの服に合うかというと…」


「いいから!いいから!」


と俺は反抗も出来ず俺の部屋に連れてかれた。

今、俺の部屋にはワンピースとヘアゴム?がおかれてある。正直着るのに抵抗があるがこれを着なければ着るものがない。ということで服を着た。そして少しインターネットで検索してポニーテールという髪型にした。正直めっちゃ恥ずかしい…

そう思いながらも部屋を出た。


「これでいいんだよな…」


「可愛い~!ポニテ最高!」


「……もうそろそろ寝た方がいいんじゃないか?」


「あっ、もうこんな時間か~!おやすみ~!」


「おやすみ」


と、とても顔を赤くしながら夢を見る。恥ずかしすぎてほぼ寝れていないけど。

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