第7話
「ボクはハリー・バイアスです。貴女の名前は?」
えー!? うそー!? めちゃくちゃかわいいんですけど!? あ、ヤバい、鼻血が出そう。うふふ。
「私はヴィクトリア・ダイヤです。うふふ」
いかん、鼻血が出てきた。あれ? でもこんな男キャラっていたかしら? うーん、どうやっても思い出せない。しかし、この美少年はたまりませんわ。ふう、落ち着け私。破滅をなにがなんでも避けるのよ。
「大丈夫ですか? 鼻血が出てますよ?」
「あらー? 大丈夫ですよ? いやー、ハリーを見ていたら鼻血が出てきたのです」
うーん、落ち着け私。思い出せない乙女ゲームの男キャラ。いかん、鼻血が出ている。って、なんだかフラフラしてきたわ? あれ、私、倒れちゃったみたい。気付けば私はとある部屋のベッドで寝ていたようだ。うーん、あの美少年ハリーはたまりませんわ。うーん、また会いたいわね? でも、あんな男キャラっていたかしら? さて、起きようかな? って、あの美少年ハリーが同じベッドで横になって寝ているだと!? え? 私は今どういうわけなのかわからない。しかし、この美少年ハリーはスヤスヤと私の横で寝ているだと!? いやん☆ かわいいけど、意外と大胆なのね?! 私、ひょっとしたら、お持ち帰りされたのかしら?
「大丈夫か!? ヴィクトリア!」
え? は? ちょ? なんでジョンとアランが部屋に入ってきたの? は!? まさか、これは破滅への第一歩なのかしら!?
「ジョンとアランのバカ! って、ここはどこよ!?」
「バカはヴィクトリアの方だよ!? ここは貴族学校の保健室だよ!?」
続く
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