第4話
私とジョンとアランの三人で貴族学校の教室に入る。貴族学校は12才になってから六年間を通うことになっている。それによって、魔法習得が出来たりするのだけど、私はゴースト術なので、ぶっちゃけどうでもいいかなー、なんて考えている。しかし、ある程度は勉強をしないとずっと一年生のままになってしまう。なので、ゆくゆくは見たくもないゾンビなどを操れるようになってしまうのだ。イヤだなぁ。
ちなみに、ジョンとアランも公爵の子どもである。ジョンは氷魔法、アランが火魔法。私はゴースト術、えーっと、私は前世でおばけ屋敷が大の苦手だった。それなのに、私はゴースト術。まあ、悪役令嬢らしいっちゃらしいけどさ? この乙女ゲームを制作した人って、ちょっとあれだよね? まあ、仕方ないけどね?
それにしても、さっきから、ジョンとアランが私にベッタリなんですけど? うーん? 破滅しないようにしよう。それなのに、メインヒロインが現れないのですが? ふむ、ゆくゆくは登場するのかしら? 確か、メインヒロインの名前はハンナ・ホワイト、死者をよみがえらせる神術使い。成績優秀でやさしい性格だっけ? とりあえず、メインヒロインには何もしないでおこう。特に、イジメとか。しかし、なんで私は悪役令嬢に転生したのだろうか? 納得いかん。
「ヴィクトリア、ハンナをイジメようぜ?」
「え?」
ジョンが私にそう言った。待てよ? 確か乙女ゲームの話だと、ハンナはジョンやアランに守られるはずだ。それなのに、どうしてそんなことをジョンは言ったのか?
そして、私は教室を見渡した。あ、いた。メインヒロインのハンナ・ホワイトが。あ、ジョンとアランがハンナのところに行く。あ、待てよ? ヤバい! 私は二人を止めようと走った。
続く
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