【完結】金髪ギャル空手家がダンジョン配信したら大バズリした件 ~圧倒的な強さで楽々とソロ攻略しすぎたから、その勢いで魔王を倒しに異世界へ行くことにしたよ❤
第1話 ギャル空手家のダンジョン配信デビュー!
【完結】金髪ギャル空手家がダンジョン配信したら大バズリした件 ~圧倒的な強さで楽々とソロ攻略しすぎたから、その勢いで魔王を倒しに異世界へ行くことにしたよ❤
岡崎 剛柔(おかざき・ごうじゅう)
第1話 ギャル空手家のダンジョン配信デビュー!
押忍、あーしの名前は
気軽に「花ちゃん」って呼んでね❤
年齢は16歳。
モデルのような美人と言われることもあるけど、そんなことはどうでもいいよね。
大事なのは、あーしが空手を極めた、最強のギャル空手家ってこと。
金髪のポニーテールが特徴で、日焼けした肌に空手着がよく映えるのよね。
ちなみに黒帯。
段位はパパが創始した【極限無双武神流空手】の5段だよ。
そんでもってあーしのパパは異世界で魔王を倒した大武闘家で、その血を引いてるってわけ。
え? ここがよくわからない。
大丈夫、あーしもよくわからないから。
普段はサラリーマンをしているんだけど、お酒を飲んでベロベロになると「俺は10代のときに異世界に行って、魔王を倒した大武闘家なんだ」って叫んでるから信じてもいいかなって思ったわけ。
むふふ、実はちょっとファザコンの気があるんだ。
今年40歳でビア樽みたいな身体をしているんだけど、めっちゃ動きが早くて強いから娘のあーしから見てもカッコイイなって思っちゃう。
そんなパパから空手を習って10年以上。
あーしも高校生になったから、もっとお小遣いちょうだいって頼んだら「う〜ん、厳しいな。そうだ、ダンジョン配信で稼いでみたら?」って言われちゃった。
まあ、普通にバイトするのもメンドかったから、じゃあノリと勢いでダンジョン配信で稼ぐかって意気込んだわけ。
それはともかく、今日はあーしの初めてのダンジョン配信の日。
よーし、リスナーたちにあーしの強さを見せつけてやるぞ!
「よし、行くぞ!」
あーしは気合を入れて、配信用のドローンをセットする。
ドローンがあーしの姿を捉え、リスナーにライブ映像を届ける仕組みだ。
画面にはリスナーたちのコメントが次々と表示される。
同接数は3人だった。
『え? 何で金髪ギャルが空手着着てんの?』
『マジうけるwww』
『また実力のないコスプレ配信者か』
などとひどい言われようだったけど、初配信だから仕方ないよね。
それにこういった人たちには真正面から何を言ってもムダ。
すべては実力でねじ伏せなくちゃ!
「見てて、あーしの実力を!」
あーしはダンジョンの入り口に立ち、深呼吸をして心を落ち着ける。
目の前には、ゴブリンが数匹待ち構えている。
リスナーたちの視線を感じながら、あーしは一気に駆け出した。
「せいやっ!」
一瞬でゴブリンの懐に飛び込み、強烈な一撃を放つ。
ゴブリンの顔面にヒットし、そのまま地面に叩きつけた。
次々と襲いかかってくるゴブリンたちも、あーしの空手技であっという間に倒されていく。
まるでゴブリンが紙切れのように、次々と宙を舞った。
『はああああああああああああ』
『一撃でゴブリンを倒すなんて!』
『何だこのギャルは!!』
リスナーたちのコメントがどんどん盛り上がっていくのを感じ、あーしの心も高ぶっていく。
すごい、これが配信の醍醐味ってやつ?
「どうだ、あーしの実力! 言っておくけど、まだまだこんなもんじゃないぞ!」
配信が終わると、リスナーからの好評のコメントがたくさん届いていた。
初配信は大成功だったと言えるだろう。
あーしは笑みを浮かべながら、次の配信に向けての計画を練り始める。
「次はもっと強いモンスターを倒してみせる!」
こうして、姫川花緒のダンジョン配信者としての小遣い稼ぎが始まったのだった。
〈ギャル空手家・花ちゃんch〉
最大同接数 5人
チャンネル登録者数 3人
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【あとがき】
「面白そう」や「これから楽しみ」と思われた方はフォローや★★★などで応援してくれると嬉しいです。
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