傘
@creamkazuo
傘
驟雨に耐え切れそうになかった小さな花には知らぬ間に傘が添えられていた。花は不思議に思った。傘は冷たく鋭いものからいつでも守ってくれる。いつしか花は傘に恋をしていた。傘は無機質に佇んでいる。その思いを知らないまま。空には一筋の光が伸びていた。
先日の共テ帰りの雨の中、ふと思いついたこの文章をメモアプリに書いて、それを友人に見せたところ「わけわからん」との感想を貰いました。おそらく読者の方もそう思うかもしれません。私もこの文章で何を言いたいのか定まりきっていません。
ですが、少なくとも私は、傘は物体としての用途以外で人の役に立っているかもしれないし、1人の心が1つだけではないと考えています。十人十色とは言いますが、一人十色でも何ら不思議ではないでしょう。昨日と今日の自分も同じ色に見えてグラデーションのように変化しているのですから。
そして、何気ないものによって見えない何かが変わってゆく。私はそんな世界が綺麗だと感じています。
傘 @creamkazuo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます