グルルはおっぱいが揉みたい
ルー・ガルー
第1話
グルルはライブ練習でセクハラをはたらいていた。
「シマハイさん──その──おっぱい揉んでいいですか?」
「コッッホ!ぎちゅーねの胸を?おん?別にいいけど、ヤベー奴来たなけもV、配信見てるオタクでもここまでストレートな奴いぃひんぞ」
笑いながらほれ、気が済むまで揉め揉めと言った。求めているおっぱいを揉むはこれでは無い──揉ませては貰うが。
おっぱいを揉むという行為は胸に手が触れるというだけの事ではない。確かにおっぱいの柔らかさと弾力とその重みは至高ではあるが、それはあくまでオマケにすぎない。グリコの玩具のようなものだ。私はグリコの方も欲しいのだ!ひとつぶ300メートルの元気がでるのは──相手の反応にある。「ピュアな反応」であればある程よい。だが、悲しいことに胸がでかい女はもれなく胸を揉まれ慣れてしまってピュアな反応は期待できない。周りに女しかいなかろうが関係ない。胸がでかい
その点カラカルとシマハイは想像通りの反応であったし、結局のところ大本命のコヨちゃんは揉ませてくれなかった。カラカルもシマハイもおっぱいは柔らかかったが先輩ズにも求めた者は居なかったという事だ。ピュアな反応を期待できる巨匠はいるが━━大御所すぎて下手に手が出せない。
残された最後の先輩、ダイアウルフであるがあの胸にサバサバしたタイプの性格だ、「おうーいいよーあははー」という胸を揉まれ慣れていて且つサバサバ系特有の1番面白くないの反応が予想される。それならばシマハイのようにちょっと罵倒を入れてくれた方が興奮するってものだ。だが、おっぱいは確認しておきたいので一応おっぱいを揉ませてもらうこととした。
「ダイアさん、おっぱい揉ませてください」
「ふぇ?ウルフの?えぇー?」
──あれ、以外にいい反応だ。
「うーん、可愛い後輩の頼みとあれば仕方ないけどウルフの揉むの〜?」
独特の緩い口調で言うのもセリフっぽさがなくて良い。
「じゃあ後ろから失礼します」
「えぇ?後ろかりゃなの?おーなんかすごいね、これ」
なんだこの反応は──行為に対する感情がニュートラルだ、肯定的でも否定的でもなく──未知との遭遇とでも言うのだろうか、そんな反応である。
「やーウルフ、腹筋を触らせてって言われることはあるけどおっぱい触らせては初めてかも」
へーっと思いながら腹筋も触る。確かに胸のでけえ女(アニマルガール)は無数にいるが、この筋肉は稀な部類だ。この筋肉が柔らかな脂肪の塊(おっぱい)を守っていた──故にピュアな反応なのか。なぜ今まで発見されなかったのかこのおっぱいが、私は見つけたぞこのおっぱいを!!と叫びたい気持ちである。
ね?腹筋すごいでしょーなどと言っているがそんなことより、隠しおっぱいの方が重要である。この性格でおっぱい慣れしていないなんて、なんて私は幸福なのだ。
「あ、ちょっと待ってね、服の上からじゃあんまりわかんないでしょ?」
そう言いながらボタンを外して服を捲る。筋肉は確かに素肌で触らせることが多い。だが、私はおっぱいを触る許可を得ているのだ、
──とぼける事にした。
「ちょっと失礼しますね」
そう言い右手の手袋を噛んで外してそのまま手を服の中に潜り込ませた。
「わっふ!こそばゆいよ」
服の中でブラジャーの上に手をかける。そこから少し下のブラジャーと胸の隙間に親指をかけて思いとどまる。いくらなんでもガッツキすぎたか、これじゃあ発情期の童貞ではないか。かけた親指を引くしかないが、ここで引くのも女が廃るというものか、そんな事がよぎる間にダイアウルフは口を開く。
「おー、グイグイくるねーこれがマスターの詰めかぁ。でも、服の上からじゃわからないって言ったのもウルフだもんなぁ」
ここでも読み取れる感情はニュートラルだ。このウルフ、感情がアニメでしか動かないのか?後輩に服の中に手を突っ込まれて胸を揉まれて嫌じゃないというのか!?
だが、この味気ない場所でダイアウルフのおっぱいとのファーストタッチをしてもいいのだろうか?どうせなら2人きりの空間でもっと味わいたいという欲が湧き出てくる。姿見の前でダイアウルフの顔を堪能したい。
二人にしか聞こえない声で囁く
「続きは、別の場所でしませんか?」
ダイアウルフは少し考えて耳元で囁く
「うどん食べさせてくれたらね」
面白くなって笑ってしまった。
ライブの練習が終わってからうどんと──おっぱいの為に夜の街に繰り出した。
グルルはおっぱいが揉みたい ルー・ガルー @O_kamiotoko
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