【himitu】
文屋治
himitu
僕には余り知られていない、秘密がある。
僕は物書きを生業としている。物書きは物書きでも、詩人ではなく、
僕の尊敬している作家の方は宮沢賢治氏で、お気に入りの作品は同者の書き上げた「雨ニモマケズ」である。此れは、僕が子供の頃から変わっていない。決して変わることはない。
僕が「詩人になりたかった」と云う理由は至って簡単で、死者を出したく(描きたく、若しくは、描写したく)なかったのである。死者と云っても本当に人が死ぬ訳ではない。あくまでも、現実ではなく、物語の中でのお話しだ。
明日、明後日、明明後日を生きて行くため、今は来年出版予定の推理小説と共に、公募へと向けた詩集を幾つか書き綴っている。
今でも諦めず、公募に詩を出し続けている。併し、どうやら、私に詩の才能は狭霧のように薄いらしく。選考結果は良くても2次選考止まりであった。
心が疲れ果て、人殺しの闇に身を委ね、呑まれて了うのが先か、
【himitu】 文屋治 @258654
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます