すごい作品に出会いました。
フミちゃんは須藤さんと話す帰り道が好きで「夕陽が落ちなければいい」と思っています。
ところが須藤さんの変化に怖くなってしまいます。
おそらくフミちゃんの望む関係と須藤さんの望む関係が違うからだと思うのです。
二人の「相手に寄せた好意」のズレにどう折り合いをつけるのか、考えさせられます。
夕方と掛け合わせた心理描写やフミちゃんの抱く寂しさに美しさを感じました。
また自分は夕空の下で友情を育む話だと思ったのですが、この作品は読者によって解釈が変わります。正解が一つじゃないところがこの作品の面白さです。