4:44

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 男が朝早く目を覚ます。

 窓の隙間から、明かりが漏れてきている。

 もう朝には違いないが、男は寝足りない。


 だが、妙に眠れない。

 男が時計を確認すると、デジタル時計の表示は四時四十四分だった。


 男はなんとなくだが、嫌な時間に目が覚めてしまった物だと、二度寝しようとする。

 だが、眠くはあるのだが、妙に目が覚めていて寝れない。

 なにか、こう、そわそわしてしまう。

 じっとしてられない。


 男は仕方なく身を起こす。

 そして、とりあえずトイレに行く。

 用を足し、寝室に戻りベッドに腰かける。


 やはり寝れる気はしない。

 男は早起きは三文の徳と自分に言い聞かせて、起きることを決意する。

 とはいえ、その日は寝不足気味で過ごすことになる。


 次の日もだ。

 その次の日もだ。

 男は四時四十四分に目を覚ます。


 流石に三日も続くと男も不振に思うし、怖くなる。

 何かあるのでは、と、男も思ってしまう。


 そして、とうとう四日目の四時四十四分だ。

 男はベッドの上で人知れずに息絶えていた。


 死因は心臓発作とのことだが、それは本当だろうか?







 

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