第16話 神に選ばれし存在
辛く哀しそうな表情で、過去を想い馳せる姉の
「ごん。姉さま、それ以上は辛いだろう。だから、あとは私が説明するぞ」
「こん。ありがとう
「ごん。姉さま、了解だ。――じゃあ
「う、うん」
「ごん。
「
「ごん。残念だが、人間ではない。しかし、人ではあるのだ」
「人間ではないが、人ではある? 何だか謎解きゲームをしてる気分だけど、つまり……人を超えた神に選ばれし存在ってこと?」
「ごん。人を超えた? やはり、人間を超えることは可能なのか?」
「いや、それは……いま僕が聞いているんだけど」
当初の状況からだと、事情を説明していたのは
「ごん。
「えっ、もしかして、九尾の狐なのに神様のことも知らないの?」
威勢よく姉と交代した
「こん。そうよ、さすがは
「やっぱり、そうだったんだ。だから君達に、色々な知識や術を教えることが出来たんだね」
「ごん。姉さま、すまない。やはり難しい話は、私じゃ無理だ」
「こん。
「ごん。でも大丈夫なのか?」
「こん。少し動揺はするけどね、心配はいらないわ。それに、今の私には寄り添ってくれる
幾年もの月日を不安や哀しみといった感情に支配されていた
それぞれに抱く心情は様々であり、
この固い絆があれば、どんな困難にも立ち向かって行けるに違いない。
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