よく見れば影の

@assembly

第1話 コンセントよ、いずこに

 コンセントを探して三千里。スマホの充電が切れかかっている。これは由々しき事態。何せ僕はインターネット中毒。インターネットができないなら、死んだ方がマシ。というわけでスマホを何台も持ち歩いているわけだが、運悪くすべての充電が切れかかっているというわけ。どゆこと?

 何らかの違和感を覚えつつも、コンセントを探し回るが、どこにもない。おかしいな、あそこにあったはずなのに……てなことの連続。そう、町の連中が僕を警戒し、コンセントというコンセントを隠してしまったのだ!

 ひえ~、そこまでする?

 そこまでするのだ。人間の悪意とは、底知れぬものよのう。

 仕方がないので、僕は発電所に向かった。発電所は電気を作っているところである。流石に電気を作っているところならば、コンセントがあるはずだろう、との考え。いくら何でも賢すぎでは?

 そんなこんなで、発電所の隅っこにコンセントを発見した僕は、すかさずスマホを充電。しかしながら電圧が強すぎて、スマホが壊れちゃった。

 こりゃ盲点!

 かくして僕は発狂し、施設に入れられたってわけ。

 めでたしめでたし。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

よく見れば影の @assembly

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る