第16話ヤキトリ「岡場」

どうしよう・・・。


「随分秘密で居たから11年間も過ぎ去ったよ事件の話は、もう卒業したからね!?」


時効は無いけど・・・と、吐き捨てた万吉の言葉が妙に引っ掛かったが・・・気にしなかった。


 柊木雅一(ひいらぎまさかず)は、焼き鳥岡場(オカバ)を開いて21年。


 1日20万円を売り上げていた。


が、これだけ売り上げると、妻や子供の相手等カマってやれず、すれ違いの生活を強いられていた。


「そうなのですね・・・。」


わかりましたキャプテンと、言いながら店の中へ脚を踏み入れた時、何故か夫の事が脳裏に走った!


あの人・・・。


 何も言わずに店に出掛けたけれど、何も無いわ。

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