第07話 執事番号を背中に負い
明ちゃんの執事
執事番号18「SUGANO 」
執事番号20「TOGO 」
執事番号25「OKAMOTO 」
執事番号37「WAKABAYASHI」
執事番号55「AKIHIRO 」
倉科明花、自慢の執事さんたちを
物販コーナーにぶっ放して
SCANTY CANDY初ライブ敢行!
持ち歌は全2曲
秘密の基地 「しっとり系」
秘密のデート「うっとり系」
若者だからと言って
PUNK系に走る必要は皆無だ。
物販コーナーは倉科明花の
パパの部下たちでごった返した。
Yシャツの下に着込むと
内申点が上がると吹聴された。
売上如何で内申点が上がる
執事さんたちの暗躍か?
合奏合宿を繰り返したので
演奏自体はとても良かった。
課題点はやはり曲数。
公然の秘密を増やすのも
悪くないだろう。
カリスマが作った神曲だ。
執事さんたちは、野球選手のように
執事番号を背中に背負って
物販に励んだ。
奥菜志穂は、物販の売上を
奥菜家の食費のために
回収する約束をしていたので
大蔵父さんが無理難題を言って来たら
もう一度ライブをする心づもりだった。
流石に、娘が1年分の食費を納めたのに
おかわりと言う莫迦親は居ないだろうが。
仮にもう一度ライブをおこなっても
初動よりも売上が落ちるのは
火を見るよりも明らかだった。
別名:内申点Tシャツが
社員に行き届いたら
買い手はどこにも居なくなってしまう。
同級生や先輩にライブを観に来て貰うのは?
別段、悪くはないし
初期ミッキーマウスTシャツは
手堅く売れると予想する。
何度も言うが、問題は曲数だ。
公然の秘密は絶対条件だな。
奥菜志穂は倉科家の百人物置から
無事、レスバーニーを奪還することは
果たして叶うだろうか?
音楽反対の頑固親父を黙らせるには
ありあまる富を開示する他無かった。
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